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それは遠い、遠い約束 おじいちゃま おつきさま とって 透明なドームのその向こう ぼんやりと輝く満月を見上げ 幼子は 小さな手を伸ばす どうにも届かぬと悟り 地団駄を踏む その仕草も 悔し涙も 何もかもが愛しくて 天へと伸ばされた手に、節くれだった指を絡める じゃあ 約束しよう やくそく? ああ、おまえがいい子にしていられたら―― 遠い、遠い約束 夢物語と 人は嗤う だが夢ならば 叶うこともあろう 夢だからこそ 叶うものもあるだろう あの日の願いを抱いて眠る お前は今 どんな夢を見ているのだろう どんな夢を 見ているのだろう…… 終☆
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