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Episode26:Zoom
航宙日誌:SD899.08.25
記入者:イサオ=ヨシダ(アルバイト)

 長かった夏休みももうお終いか。なんだかあっという間だったなあ。
 初の目的は果たせなかったけど、偶然この『テランセラ』に乗ることになって、色々と貴重な体験が出来て、本当に楽しかったです。
 せっかく仲良くなれたのに、これでみんなとお別れだなんて寂しいな。このまま夏休みが終わらなければいいのに……。
 ――え? 『テランセラ』の修理代を払え? 稼ぎ終わるまで下りちゃ駄目? やったあ! これでもっともっと、みんなと冒険できるよね! え? それだけは勘弁してくれ? なんでさ?

 笑声と怒号が鳴り響く、想定外の冒険譚!
 それじゃあ行くよ。『テランセラ』――発進!!

20101223

Episode25:Yell
航宙日誌:SD899.08.21
記入者:ジュン・E=タカトウ機関主任

 伝説の『謳う星』を見つけたのは大変に喜ばしいことですが、やはりこれが『秘宝』だと言っても納得しない人達がいるわけでして、結局のところ実力行使になっちゃうんですかね。
 というわけでいきなりピンチですよ。この船の武装じゃとても歯が立ちません。
 でもまあ、連邦警察のお二方も駆けつけてくださったし、リー・ネさんやミーナさんも力を貸してくれています。ここらでこちらも本気を出すとしますかね。
 ではイサオ君。君にこの船の命運を預けましょう。起動パスワードはずばり――。

 銀河と新星が覚醒する、想定外の冒険譚!
 トリックスターの面目躍如、とくとご覧あれ!

20101216

Episode24:Xanadu
航宙日誌:SD899.08.18
記入者:ハンス=シュミット航宙士

 汎銀河標準時08:08am。テランセラ搭載艇"オーヴィル"は『謳う星』への降下を開始した。
 "オーヴィル"に乗り込んだのは船長とドクター、ハリー、第一発見者のイサオ、そして私である。搭載艇の定員が5名だったのでこの人選となったが、搭乗希望者数を考えると『テランセラ』ごと降下した方が早かったかもしれない。
 それにしても、まさか惑星と『友達』になる日が来るとは……御伽噺の方がよっぽど現実的である。
 果たして、かの惑星で我らを待つのは古の財宝か、それとも――?

 祈望と期待に胸膨らむ、想定外の冒険譚!
 この奇跡の光景こそが、『彼』の残した宝物――。

20101209

Episode23:Wonder
航宙日誌:SD899.08.16
記入者:リ・エム=ヒロカ科学主任

 "不思議なお星様とかくれんぼ"なんて、字面はロマンチックですけど、こんな非科学的なことに付き合わなければならないだなんて、なんだか頭がクラクラしてきました……。
 しかも、交代で探査にあたっているうちに、幻聴を訴えるクルーが続出! そんなバカなと思ったんですが、とうとう私にも、囁くような歌声が聞こえてきました!! もう、ミーナさんったら、いたずらはやめて下さいな!
 ――え? ミーナさんじゃない? それじゃあ、この歌声の主は……まさか本当に、消えては現れる、あの惑星の――!?

 伝承と歌声が響き渡る、想定外の冒険譚!
 これはまるで、瞬く星の変奏曲……!

20101202

Episode22:Vanish
航宙日誌:SD899.0813
記入者:アル=ネダ砲術士

 お仕事しながら宝探し、とても大変。社長はニコニコ、船長は胃痛、クルーは寝不足。そこに、更にミーナさんがマタ乗ってきて大騒動。『オフで暇だから手伝ってあげる』なんて言ってるケド、ホントはケンとケンカしにきたのかナ?
 でも、ミーナさんの新曲をヒントに、リーネとイサオがお宝の場所を見つけちゃったヨ。
 お宝が眠る星、とても遠いところ。私の故郷より辺鄙な宙域だヨ。辿り着くのも一苦労だネ。
 しつこい海賊共を蹴散らしテ、やっとこさ辿り着いタと思ったのニ、あレレ? 星が消えタ?

 幻影と虚像に当惑する、想定外の冒険譚!
 まるでかくれんぼだネ。恥かしがり屋さんなのカナ?

20101125

航宙日誌:SD899.08.05
記入者:アイリーン=アサオカ看護士

 イサオ君達の必死の説得(脅迫?)で、ドクターが思い留まってくれて本当に良かったですわ。ドクターがいなかったら、私一人で患者さんを診ることになっちゃいますもの。
 それにしても、『インフィニティ』の内紛を止めるために、初代が残した宝を見つけに行くっていうのは、なかなか楽しそうなアイディアですわね。
 銀河を手に入れられると言われる宝とは、一体どんなものなんでしょう? 目も眩むような財宝? それとも世界を破滅に導く脅威の兵器? ドキドキしますわ。

 試練と未練に挑戦する、想定外の冒険譚!
 "見つけたが手に入れられなかった"なんて、まるで謎かけですわね。

20101118

航宙日誌:SD899.08.01
記入者:ハリー=コールマン(アルバイト)

 伝説の海賊艦隊が内部分裂してるってところまではアーサーさんから聞いてたけど、その派閥同士で抗争を繰り返して、衰退の一途を辿ってるって聞いちゃうと、なんか物悲しいね。『インフィニティ』と言えば、ちょっと前までは子供達のヒーローだったんだけどな。
 大体、海賊が世襲制っていうのもなんか違う気もするよな。だから衰退するんだぜ、きっと。
 それが嫌でアーサーさんは後継者争いを降りたって言ってたけど――あれ? 搭載艇が動いてるけど、誰が乗ってるんだ?

 衰勢と彗星が加速する、想定外の冒険譚!
 ここで逃げたんじゃ、『箒星』の名が廃るんじゃないですか?

20101111

Episode19:Seek
航宙日誌:SD899.07.29
記入者:ル・フィーロ=ローダ(アルバイト)

 海賊対策もまとまらないまま、とりあえず船を修理ドッグに入れるために惑星シータへ向かっている最中なんだけど、なんかまた連邦警察の船がやってきたんだ。しかも、またあの二人組かよ。もう勘弁してくれよな。
 今度はご丁寧に捜査令状まで持ってきたから、イサオお得意の言い包めも通用しないときた。名目は――はあ? 海賊を匿ってるんじゃないかって? 冗談だろ!
 こっちはその海賊から攻撃されて、あわや宇宙の塵になるところだったんだぞ!? え? タレコミがあった? 

 真相と真実が露呈する、想定外の冒険譚!
 派閥争いに後継者争いとは、どっかの財閥みたいな話だな。

20101104

Episode18:Row
航宙日誌:SD899.07.23
記入者:アーサー・V=ライト船医

 この俺様の機転でどうにか海賊どもを追っ払ったはいいが、さすがに荒療治すぎたのか、クルーの視線が冷たくていけない。ああでもしなかったら船ごと木っ端微塵にされてたぞ?
 それに、俺はもう『インフィニティ』とは関係ないって言っただろ。ただ、お節介な知り合いがいて、『業界の裏事情』ってやつを囁いてくれるのさ。
 そっちの説明は後にして、これからどうするつもりだ? 提督をつけ狙う奴がいる限り、お前も狙われ続けるんだぞ。
 
 裏切りと信念が乱れ飛ぶ、想定外の冒険譚!
 お前、一人で何とかしようとしてるだろ? あーあ、傷つくねえ。少しは大人を頼ってみたらどうなんだ?

20101028

Episode17:Quake
航宙日誌:SD899.07.22 (追記)
記入者:ケン=フジシマ(アルバイト)

 イサオがあの『正義の鉄槌』と評判の熱血提督マサヨシ=ミフネの息子だなんて、驚きというより呆れるよなあ。
 気難しい爺さんやらお偉いさんのあしらい方を心得てるのは、特別措置として小さいころから親父さんの艦に乗せられてたからなんだと。ま、『銀河のサムライ』の息子ってだけで注目の的だし、マスコミと海賊に目をつけられちゃ、おちおち外も歩けないよな。
 で、イサオの正体が分かったところで、これからどうするんだよ? 回答期限はあと1時間しかないんだぜ? 

 栄光と波乱に満ち溢れる、想定外の冒険譚!
 ところで、なんで親父さんと姓が違うんだ? え? 離婚?

20101021

航宙日誌:SD899.07.22
記入者:ユン=ラーラ通信士

 正体不明の宇宙船からいきなり攻撃されて、大パニックのテランセラ。どうにか大破は免れましたが、エンジンに被弾して航行不能になってしまいました。勘弁してって感じですよね。
 ミサイルを撃ち込んできたのは、どうやら先日『バウンティ』を攻撃したという海賊船『エル・ドラコ』のようです。こんなオンボロの輸送船なんか狙ってどういうつもりなんでしょう?
 え? ガキを引き渡せ? ガキと言われましても分かりかねます。もっと具体的に仰っていただかないと……え? 『正義の鉄槌』の息子――?

 奇襲と牽制に当惑する、想定外の冒険譚!
 ウソでしょ? あの人、絶対独身だと思ってたのに!

20101014

Episode15:Order
航宙日誌:SD899.07.19
記入者:ラスティ=クロード操舵士

 ここのところバタバタ続きだったが、ようやく通常業務に戻れてほっとしている。
 現在は依頼主が待つ惑星ローランへ向かって順調に航行中。当直も明けたので久々に読書でも、と図書室の扉を開けたところ、倒れている船長を発見。
 『寝不足と過労』と診断され、「しばらく寝てけ」とドクターに言われたものの、船長は艦橋が心配な様子。
 今日の艦橋当番はイサオ君だから余計心配なのだろう。しかし彼は居丈高な宇宙軍の要求も軽くいなして――いや、そこまでやり込めなくてもいいんだが。

 頭痛と矜持が鬩ぎ合う、想定外の冒険譚!
 『掃海艇』って、もしかして……? いや、まさかなあ。

20101007

Episode14:Noise
航宙日誌:SD899.07.14
記入者:マリナ=イシヅカ船長

 強制捜査という名目で乗り込んできた連邦警察のお二人は、船内を散らかすだけ散らかしてようやく帰って下さいました。今から航跡を辿っても追いつけない気がしますけど、知ったことではありませんね。
 それにしても、帰りがけに仰っていた『伝説の海賊艦隊』の話が妙に引っかかります。
 半世紀も前からその名を轟かせる海賊団。誰もその姿を見たことのないはずの首領は、燃えるような赤毛なんだとか。
 そう言えば、うちにもそんな人がいましたね。現れた途端『バウンティ』の面々が急に態度を変えた、あの人が。

 真意と戯言が混線する、想定外の冒険譚!
 ドクター。説明してくれますか?

20100930

Episode13:Mark
航宙日誌:SD89907.13(補足)
記入者:イサオ=ヨシダ(アルバイト)

 『バウンティ』の正体は、"辺境の義賊"と名高い海賊船だった。ドクターの鋭い指摘にジャック船長はタジタジだったけど、髭もじゃ眼帯じゃバレバレじゃない?
 『バウンティ』を攻撃したのは、この辺りを荒らし回ってる海賊船なんだって。物騒だなあ。
 さて、修理も終わって『バウンティ』が意気揚々と星海へ乗り出していったと思ったら、今度は連邦警察の船が来て「あの海賊の仲間か!?」なんて言ってきたからまた大騒ぎ。
 えっ、僕が一人旅に出たところから話すの?

 溜息と回想が廻旋する、想定外の冒険譚!
 昔々あるところに、イサオという名前の少年がおりました。

20100923

Episode12:Leave
航宙日誌:SD899.07.13
記入者:ジュン・E=タカトウ機関主任

 休暇も終わり、次の依頼先へと進む『テランセラ』。途中、救難信号をキャッチしたので救助に向かったところ、エンジントラブルを起こして漂流している宇宙船『バウンティ』を見つけました。何でも他船から攻撃を受けたというんですから物騒な話です。
 私とヒロカさんがエンジンの修理をしている横で、イサオ君達は船員達と賭けポーカーに興じてるけど、大丈夫ですかね?
 そして、怪我人がいるというのでドクターを連れてきた途端、彼らの態度が変わったのは一体……?

 火花と因縁が飛び交う、想定外の冒険譚!
 あの『インフィニティ』を見たことがあるなんて、なんと羨ましい!

20100916

航宙日誌:SD899.07.10
記入者:ハンス=シュミット航宙士

 修理のためドッグ入りすることになった『テランセラ』。突然三日間の休暇を言い渡されてもやることがない。ひとまずトレーニングルームにでも行くとしようか。
 がらんとした船内はまるで違う船のようだ。女性陣はショッピング、子供達は遊技場、その他はそれぞれ気ままに過ごしているようだが、リー・ネ=ラルはどう過ごしていいか決めかねているようだ。……え? 水族館に行きたい? 分かった。俺で良ければ付き合おう。しかし、女性と二人で出歩くなんて初めてだから緊張するな。

 蒼波と緊張が走る、想定外の冒険譚!
 彼らは水の中を飛んでいる。あの優美な翼をはためかせて……!

20100909

Episode10:Joy
航宙日誌:SD899.07.05
記入者:リ・エム=ヒロカ科学主任

 リー・ネさんが命を狙われることになったもう一つの理由、"リー・オンの宝"の在り処を突き止めようと躍起になっているケン君達。私もその話は聞いたことがあるけれど、ただの噂話だと思っていましたし、リー・ネさんも座標の一部しか知らないのでは探しようがない――と思ったら、イサオ君がそれらしき場所を発見したから大騒ぎです!
 早速向かってみると、そこにあったのは機能停止したシグナル。納められていたのは、思わず涙が出るような美しい映像の数々でした。

 懐郷と邂逅が胸を打つ、想定外の冒険譚!
 きっと私達は、この風景を遺伝子レベルで懐かしんでいるのです……!

20100902

Episode09:Impact
航宙日誌:SD899.06.30
記入者:アル=ネダ砲術士

 リー・ネに今のこと教える、とても難しいデス。まず歩くこと知らない、服の着方知らない。リー・オンの常識、ボクらの非常識。しかも世代差もあって色々タイヘン。船内のリー・オン人であるところのル・フィーロとリ・エム、そして教育係に任命されたイサオも苦心サンタン。
 それでも賢い彼女はすぐに色々覚えて、今度は眠っていた間の宇宙情勢を聞きたがったから、船の人工知能アモエナが家庭教師となって、つきっきりのお勉強デス。そんなに根を詰めたら頭が痛くなるヨ?
 
 常識と非常識が錯綜する、想定外の冒険譚!
 そこは公衆浴場というところで、みんなでお湯に浸かって癒されるデス。

20100826

Episode08:Hope
航宙日誌:SD899.06.28
記入者:アイリーン=アサオカ看護士

 難破船の人工冬眠装置で永い眠りについていたリー・オンの皇子様が目を覚まして、ますます船は大混乱ですの。でも、起きたばかりで状況もつかめていない人に、矢継ぎ早の質問を浴びせるなんて酷いじゃませんか! 何よりもまず、身体検査をしなければ!
 旧式の装置で眠っていたにしては体調も良好、人工冬眠の弊害として起こりがちな記憶障害もなし。これなら動いても大丈夫ですわね。
 ……え? まずはシャワーを浴びたい? 分かりました。イサオ君、案内してあげて下さいな。

 衝撃と羨望が駆け巡る、想定外の冒険譚!
 リー・オン人の髪って憧れですわ。私も青く染めちゃおうかしら。

20100819

Episode07:Glow
航宙日誌:SD899.06.27
記入者:ハロルド=コールマン(アルバイト)

 操縦訓練も今日で3日目。パイロットは三人なのに搭載機は二機しかないから交代で乗らなきゃいけないのが面倒だけど、予算がないから仕方ないな。
 やっと俺の番になったと思ったら、イサオがいきなり「小惑星帯の中に何かある!」と叫んだもんだから、船は上へ下への大騒ぎ。
 搭載機"ウィルバー"で小惑星帯に接近すると、そこに浮かんでいたのは旧式の宇宙船。昔の移民船か、それとも――? 発見者のイサオを筆頭に調査隊を組んで捜索を始めたところ、とんでもないものを発見したんだ!

 陰謀と策略が白熱する、想定外の冒険譚!
 "失われた皇子"って、一体何のことだ?

20100812

航宙日誌:SD899.06.25
記入者:ル・フィーロ=ローダ(アルバイト)

 今日、やっと搭載機に乗れることになったんだ。元々オレらは搭載機パイロットとして雇われたのに、肉体労働ばっかりさせられてたんだからヒドいよな。
 イサオがオペレーターっていうのはちょっと不安だったけど、なんだか手慣れてるじゃないか。
 オレ達は高校の同級生だけど、目指す道はみんな違う。オレはいつか『始まりの船』を見つけ出すために腕を磨いてるし、ケンは大昔の複葉機パイロットに憧れて免許取った変わり者だし、ハリーは――え? 女の子にモテたいから!?

 夢と友情が飛翔する、想定外の冒険譚!
 システムオールグリーン! 搭載機"ウィルバー"発進します!

20100805

Episode05:Express
航宙日誌:SD899.06.20 追記
記入者:アーサー・V=ライト船医

 折角お膳立てしてやったのに、結局ミーナをパパラッチから救ったのは、影から護衛していたアルとイサオだった、と。なんだつまらん。
 でもまあ、その後ミーナをちゃんとスタジオまで送り届けたのは上出来だったんじゃないか。おかげで『天使の歌声』を聞くことが出来たわけだし。
 その歌声は、この俺が思わず煙草を取り落とすほどに素晴らしかったわけだが、それにしても"宇宙の妖精"の正体を知ったからにはただじゃおかないなんて、とんでもない天使サマだぜ。

 理想と現実が加速する、想定外の冒険譚!
 虚構の妖精より、生身の女の子の方がよっぽど魅力的だと、俺は思うがね。

20100729

Episode04:Dive
航宙日誌:SD899.06.20
記入者:ケン=フジシマ(アルバイト)

 くそ、あのミーナとかいう女、顔を合わせりゃ文句ばっか、なんかやたらと突っかかってくるし、かと思えばいきなり泣き出すし、しかも妙な連中に追われてるだなんて聞いてないぜ!
 何とか惑星カルムまで送り届けてお役御免かと思ったらレコーディングが始まるまで護衛しろと来たもんだ。……って、何で護衛がオレとイサオとアルさんだけなんだよ!
 え、遊園地に行きたい? 冗談よせって……あれ、なんでイサオ達いなくなっちまったんだ?

 不安と希望が渦を巻く、想定外の冒険譚!
 回転木馬に末来はあるか? 同じところをぐるぐる回ってるのが嫌なら、飛び出しちまえばいいんだよ!

20100722

Episode03:Change
航宙日誌:SD899.06.18
記入者:ユン=ラーラ通信士

 次なる依頼はなんとアイドル歌手の移送! ミーナ=マミヤ、16歳――確かにすごくかわいいけど、見たことないですね?
 しかも、乗った途端に「こんなちんけな船はイヤ」だの「こんな不味いご飯を食べさせるなんて!」だのと悪態を吐き放題で、船長もタジタジです。
 大体、何で引越し屋がアイドルの移動を請け負わなきゃいけないんでしょう?
 ……あらいやだ、船籍不明の小型船にずっと尾行されているじゃない!? イサオ君の機転でどうにか撒きましたけど、一体どういうこと?

 疑念と視線が交錯する、想定外の冒険譚!
 ねえねえイサオ君、どうやって彼女を大人しくさせたわけ? え、歌……?

20100715

Episode02:Beat
航宙日誌:SD899.06.14
記入者:ラスティ=クロード操舵士

 こちらの手違いというか勘違いで、"密航者"ことイサオ君が『G.M.C.』の一員となって早五日。いよいよ、彼ら新人アルバイトにとっての初仕事が始まった。
 依頼主であるハイデガー氏は「一秒でも遅れたらキャンセル」と言ってきた気難しい老人。緊迫したムードが漂う中、氏にチェスで勝負を持ちかけ、巧みに小言を封じてくれたのは、誰であろうイサオ君だった。そう言えば、彼を見た途端、氏が顔色を変えたような気がするんだけど……?

 歓声と疑惑が湧き上がる、想定外の冒険譚!
 おっと、船内でエアボードを使うのは規則違反だ。船長に見つかる前に……って、もう遅いか。

20100708

航宙日誌:SD899.06.10
記入者:マリナ=イシヅカ船長

 『安心・迅速・超安値! 宇宙の果てまで伺います!』がモットーの、我らが恒星間引越社『G.M.C.』。次の依頼はラスター恒星系第二惑星タジームにお住まいの退役軍人ハイデガー氏。豪邸のお引越しということで現状の人員では手が足りず、社長が新たにアルバイトを雇い入れたと連絡してきたのは三日前のこと。
 寄港地である惑星プラスにてアルバイト三名を慌しく迎え入れ、予定時刻に無事出航。航海は至って順調……じゃないわ!!
 イサオ=ヨシダ君。あなたは一体、誰なんですか!?

 誤解と因果が交差した、想定外の冒険譚!
 ちょっとイサオ君! 船内でテントを広げないで下さい!!

20100701



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