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| あとがき |
このお話は十年前、高校の国語の授業の卒業制作で書いたものです。「原稿用紙に手書き」「創作もしくは自分史」という条件で二学期の終わりに取り組んだもので、ほとんどの生徒が自分史を選択する中、物書きの血が騒いで(笑) 当時所属していた演劇部でやろうと思って暖めていたネタを転用しました。 web掲載に当たっては、誤字脱字の修正以外は全く手を加えておりません。打ち直してみて、あまりの拙さに情けないを通り越して笑いが止まりませんでした(>_<) いや、若かったなあ、自分。 このお話はほとんど初めて人前に晒した「小説」でして(この前に実は一作品あるんですが、それは友人一人に読んでもらっただけ)、あの時はかなりいい出来だと思っていたんですが、今読み返すともう、穴があったら入りたい……(^_^;) 最初に思い描いたのは青い舞台。頭上からは星形電球がぶら下がり、中央には白いはしご。そのてっぺんに座り込んで、一人孤独に電球を替える少年――。このイメージから膨らませたら、なぜかSFもどきになってしまったんですよねー。 ちなみに、当時の国語教師からはこんな書評をいただきました。 「(前略)この話のテーマは”運命”ということだろうと思います。話としては面白いのですが、この”運命”というものの捉え方が、もう一つ上手く伝わってこないのがちょっと残念。”電球にひびを入れているのは本人の選択”と言っていますが、この船長の場合も、例として挙げられている”踏まれたアリ”の場合も、本人が選び取った死とは捉えにくい。やはり死という運命を受け入れざるを得なかった、という状況に読み取れます。とするとやはりこの”星の少年”はひびの入った電球をとりかえる仕事というよりも、ひびを入れる仕事とした方が理解はしやすいです。もし、seeds(仮名)の運命論がそうではない、ということであれば、それを伝えられるような例をもう少し入れた方がいいですね。 (中略)今後は人間の内面を鋭くついた心理小説を書いてほしいと思います。たまには純文学なども読んで研究してみて下さい」 ……あれから十年経ちますが、未だに純文学には手が出ません、先生……(苦笑) 実は私も今回打ち直していて、「よくわかんないよ、これ」と思いました(^^ゞ 先生の指摘通り、「星の少年」の存在意義がいまいち不透明で分かり辛い。むしろ、分かり辛いなら最後までぼかしてしまえばよかったのかもしれません。彼を「運命」と捉えるも「死神」と捉えるも読者の解釈次第、というように。 赤面もののお話ではありますが、いつか時間があれば、きちんと書き直してみたい作品の一つです。 2006.05.13 seeds
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| おまけ(当時の後書き) 〆切ぎりぎりで、何とか書き終えることが出来ました。大学の推薦入試の時期と重なってしまったので、一時はどうなることかと思いましたが、『終わり良ければ全てよし』です。 この作品は演劇脚本にしようとしていたものの転用なので、ストーリー展開が他のシナリオと似ていると思います。 さて、この話ですが、登場人物の名前や外見的特徴、時代背景等が一切出てきません。これは時間がなかったせいと、そこまで書くと百枚を越してしまうからという二つの理由からです。次回があればその辺りを深く掘り下げて、文庫本一冊くらいのものにしてみたいと思います。(文庫本一冊=約二十一万字=約五百枚) 今回この話を書いてみて、原稿用紙で小説を書くことの大変さを実感しました。今までの脚本等は我が家のワードプロセッサで書いていたんです。ワードプロセッサは字が上手いし辞書機能も付いているので、すっかり甘えていました。いざ自分の手で書くと、腕は痛くなるし字はうろ覚えで、改めてワードプロセッサの偉大さを実感しました。 創作は難しいといわれましたが、一番最初にあらすじを決めてしまえば、書いていくのはそう難しくはありませんでした。難しかったのは表現です。人物の動き、心理描写には困らされました。 色々大変なこともありましたが、とても楽しい作業でした。これからも、色々な作品を書いていきたいと思います。ただし、出来ればワードプロセッサで。 一九九六年十一月二十五日
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