+ 後書き +


 キリ番リクエスト小説、「伝説の卵神官シリーズ」より三人組の結成エピソードでした。
 実はこの三人組、物語を進めていくうちにひょっこり現れた、まさに「予定外の」キャラだったんです。それもエスタスとカイトは辛うじてある程度の設定があったものの、アイシャに関しては全くなし!あとから「竜使いの末裔」という設定こそつきましたが、当初はただの「無口な精霊使い」でしかありませんでした。それがいつの間にやら「天然爆弾発言少女」と化してしまい、キャラがどんどん一人歩きして今に至るわけです。
 カイトはもともと解説キャラとして設定したのですが、いつの間にか暴走して、知識のためなら何をしでかすか分からないようなキャラになってしまいました。彼の本に対する愛情は、私のそれと同等です(^_^;)
 そしてパーティの要、違う方向に突っ走るカイトとアイシャの手綱をしめる役割を担っているエスタスは、その役割からかどうにも個性に欠けてしまい、またシリーズの主人公であるラウルとキャラが被っているせいもあって(苦労性なところが特に……)どうも影の薄い存在になってしまったキャラクター。そんな彼にスポットを当てたくて、この外伝はエスタス中心に書いてみたんですが、それでもやっぱりカイトとアイシャに挟まれて苦労しっぱなしなんですよね(^_^;)
 ちなみにこの後、彼らはしばらく東大陸を中心に旅を続けていましたが、北大陸にあるルーン遺跡の話を小耳に挟んだカイトが俄然興味を抱き、北大陸へ渡ることになりました。そしてエスト村に拠点を構え、ルーン遺跡探索に精を出していたところ、一人の神官と謎の卵に出会うわけです。

 リクエストをいただく前から、いつか書こうと思っていた三人組の結成話。まさに"渡りに船"のリクエストを下さった雪代さん、本当にありがとうございました♪

2003.10.13

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