+ 後書き +


 ……というわけで、サイト五周年&ラウル君誕生日記念小説でした。
 このエピソードは結構前から練っていたんですけど、中々具現化できずにほったらかしていました。で、実を言えばサイト五周年の企画にするつもりもなかったんです(^_^;)
 ただ、打ち出した企画が皆さんに参加していただく形のものばかりで、これでは申し訳ないから何か出来ないかな、と考えていた矢先に、一言フォームより「ラウルが神の声を聞いた時のエピソードを読みたい」というご意見をいただきまして。
 途端に、それまで曖昧だった物語が鮮明に浮かんできた、とこういうわけなんですわ。都合いいなあ、私の脳みそ(笑)
 更に、当初はキーワードを集める形ではなく、クイズ形式にしようかと思ってました。
「ラウルが神殿の屋根から落ちた原因は、次のうちどれでしょう? A.寝ぼけていた B.女の子に見とれて落ちた C.猫を助けようとして自分が落ちた D.飛べると思った」みたいな(笑) でも、どうせならサイト内を色々見て回ってほしいな、と思ってこういう形の企画にしてみたんですけど、いかがでしたか?? 楽しんでいただけましたでしょうか。

 このプリムラ皇女との出会いがあったからこそ、あのローラ姫(月に捧ぐ歌)を見ても大して動じなかったんですね、ラウルは(笑) プロットが長くなったので泣く泣く削ってしまったんですけど、あの出会い以降プリムラ皇女は幾度となく手紙をよこし、また折を見て神殿を訪れてはラウルと(強引に)遊んでいます。……勿論、ラウルの方には恋愛感情など欠片もありゃしませんが(^_^;)

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 プリムラはプリムローズともいい、日本では桜草と呼ばれます。語源はラテン語のprimus(最初)。早春、他の花に先駆けて咲くことからこう名づけられたのだとか。
 また「プリムローズ(primrose)」は淡い黄色を意味する言葉でもあるそうで、皇女の髪色はここから連想しました。
 花言葉は色々ありまして、「運命をひらく」「可憐」「美の秘密」「永続する愛情」はてには「青春のはじめと悲しみ」「若い時代と苦悩」なんてのもあります。
 ……案外、あってるかも(^^ゞ

2004.05.12

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