第四章・作者の一言


 夏祭編、いかがだったでしょうか。
 夏祭って、いい響きですよね。
 大人も子供も胸躍らせる一夜。それはたった一時の夢でしかないけれど。
 心の奥底に刻まれた、熱を帯びた空気と匂い。

 エストの夏祭に隠された意味。ゲルク老人が若かりし頃、この地域を襲った悪夢の日々を打ち払うために行われた「宣言」は、次第に形を変えて人々の娯楽となりました。
 文中でも言ってますが、それでいいんだと思うんですよ。平和というのは、多分そういうものなんでしょう。
 しかし、「少女」にとってこの祭は、敗北の証でもあります。
 暗躍する「影」。そうと知らずに接触したラウルと「巫女」。
 この先どうなることか……。どうぞ続きをお楽しみ下さい。

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