第七章・作者の一言


 大波乱の第七章、いかがでしたでしょうか?
 とうとう正体を明かした村長こと、盗賊ギルド長『眠り猫』。作者一押しのキャラです(^_^;)
 しっかり騙されたラウルは酷い目にあってます(^^ゞ
 ラウルの過去もとうとう明るみに出ましたね。皆さんが彼の過去をどう受け止められたかちょっと気になります。
 嫌いに、なっちゃいましたか? それとも、いままでと変わらずに応援してくださるでしょうか?

 この作品の根源にあるテーマは、「誰にだって、人に言えない過去の一つや二つはある」という一言に尽きます。
 これは私の基本理念、「どんなキャラクターにも過去があって、未来につながっていく」というものから来ているんですが(なので私がキャラを作ると設定が結構細かくなって、後々それに苦しめられたりします(^_^;)
 人は、前を向いて歩くものです。後ろばっかり振り返ってたら転ぶか何かにぶつかるでしょうし、逆にあんまり道の彼方ばっかり見てると、今度は足元の石につまづきます(>_<)
 というわけで、幼い頃ラウルを救った司祭は、彼にとにかく今を生きることを教えました。何があっても生き抜くこと。それは、どんな命にも共通した「使命」なのではないかと思います。
 生きている理由なんて、あとからついてくるもの。とにかく生きること。それでいいんじゃないでしょうか。

 ……なんてことを書いてるのは、つい先日ニュースで、若者の自殺件数が格段に増えている、なんて話を見たからだったりします。
 生きている理由が見つからなくて、死んでしまう子供達。
 でも、誰だって自分が生きている理由、存在意義なんて明確には分からないんじゃないですかね。
 みんな、分かってるフリしてるだけじゃないですか? 私だって、自分の存在意義なんて知りませんし。
 でも、とにかく生きています。私はそれでいいと思います。
 折角生まれたんです。生きていきましょうよ。いつか死ぬ、その日まで。
 あ、これって某「最遊記」のどっかに書いてあった気が……(>_<)
 影響されてるなあ……(^^ゞ

 長々と語っちゃいましたが、これからまたちょっと一波乱あります。
 でも、終わりが近づいてきました。
 「未来の卵」は全十章で完結します。最後までお付き合いいただければ幸いです。

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