第八章・作者の一言


 大波乱の後に一波乱(^^ゞ
 とうとうばれたラウルの本性ですが、やっぱりこっちの方がラウルらしいです。書いている方も気が楽で(^^ゞ
 さてさて、ここでようやく、タイトルにかかるくだりが出てきました。
 私、作品タイトルを決めるのがほんっとうに苦手で。
 この「未来の卵」の仮タイトル、なんだったと思います? 「卵の育て方(仮)」ですよ(笑)
 これじゃいかんだろう、と頭を捻って次に出てきたのが、「やさしい竜の育て方」。いや、こんな感じのタイトルの小説あるし(やさしい竜の殺し方 by津守時生さん)、それに、タイトルに「竜」を出してしまうと中身がばれちゃうし……。
 てなわけで色々考えた末、「未来の卵」というタイトルに落ち着いたわけなんですが。

 卵につまっているのは、未来を夢見る命。
 そして、卵に関わったことで、昨日と違う明日への道を歩み始めたラウル。
 ……というわけで、このタイトルはラウルと竜の、それぞれの未来にかけてあるんです。

 ラウルの過去もばっちり出てきました。
 彼を救った司祭、今はユーク本神殿の神殿長を務めるお方ですが、いい性格してる人だと思います。何しろあのラウルの養い親ですから(^^ゞ

 そうそう、美人女将レオーナが切り盛りする『見果てぬ希望亭』の名前の由来もちょっと出てますね。
 まさにこの名前は、エストそのものを指しているわけです(^^ゞ

 さてさて。
 クライマックスが近づいてきました。
 あと二章。どうぞお付き合いくださいませ。

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