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突撃取材!

 「謎の卵」の正体を探るべく、突撃取材を敢行しましたが、生憎と卵を保護した神官さんと卵はお仕事で外出されており、実物を拝見することは出来ませんでした。
 近隣の方々に色々伺ってきましたので、まとめてご紹介いたします。

「いやー、おったまげただよお。あんなでっかい卵、生まれて初めて見ただ」(隣村フェージャ・ノルさん)
「あのね、しろくてね、つるつるしてるの! にわとりのたまごとぜんぜんちがうよ!」(隣村フェージャ・シングくん)
「何が孵るのかしら? 楽しみよねー」(隣村フェージャ・ミランダさん)

 皆さんの話を総合した結果、大体の卵像が浮かび上がってきました。

 大きさ(推定):全長40セスクレイル、直径35セスクレイルの楕円形
 色:乳白色・真珠のような光沢がある

 これらの特徴に該当する鳥類の卵が存在しないことから、「伝説の怪鳥」説と「幻獣の卵」説で意見が割れているそうです。また、動いたところを見たという証言もあり、孵化間近なのではないかという声も上がっています。

 今回の突撃取材では、残念ながら実物を拝むことができませんでしたが、我々は何度でも、謎の卵と神官さんに取材を試みる所存です!

卵の神官様

 謎の卵を保護したユーク神官のラウル=エバストさんは、エスト村のユーク分神殿長を務めるズースン司祭の後任として、四月の終わりにエスト村へ着任されました。
 着任早々、謎の卵を保護するという珍事に見舞われながらも、四月下旬の突風で半壊した分神殿を再興するべく奮闘されている彼は、人々から「卵の神官さん」と親しみを込めて呼ばれています。
「どんな命であっても訳隔てなく守ろうとする、まさに神官の鑑」「若いのに大したお人だ」と大層な評判で、最近では近隣の女性陣が神官さんを一目見ようと訪れることもあるとか。
 卵を慈しみ、大事に育てていらっしゃる卵神官さん。たんぽぽ新聞はこれからも、彼と卵の行く末を見守っていたいと思います!

文責:ネリネ=カポック



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