| 一日目 |
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こんにちは。私は大地と知識を司る女神ルースに仕える神官、リーザ=ランディルスです。 今日から、みんなにこの世界の成り立ちや歴史を教えることとなりました。よろしくね。 私も、五年前までこの『教室』で色々なことを学んでいました。それで、もっとお勉強がしたくてルース神官の道を選びました。それで…… 「せんせーい、何才ー?」 ……二十歳よ。みんなよりちょっと上ね。 「ちょっと?」 いいの! それじゃあ、授業に入ります! 「えー、もう?」 入ります! 今日は、神話のお話をしましょう。みんな、神話は知ってる? そう。神様のお話。今からずーっとずーっと昔、神様がこの世界をお創りになった頃のお話です。 神話の時代。それは今からずっと昔の話です。それまで何もなかったこの世界に、『名も無き原始の神』と呼ばれる神様が現れました。 『名も無き原始の神』はこの世界が気に入ったのか、そこに留まると、その力で一条の光を喚び出しました。それが光と命の女神ガイリアです。 一条の光が『名も無き原始の神』を照らすと、そこに影が生まれました。それが闇と死の神ユークです。 対である二人の神は互いに心惹かれ、愛を交わしました。その二人を見た『名も無き原始の神』は孤独感を覚え、その孤独感から魔の神リィームが生まれました。 『名も無き原始の神』は三人の神に、この世界を自由に創造するよう命じました。 光の女神ガイリアは、まず光を世界に満たしました。すると四つの現象が生じました。すなわち、水、大地、風、炎です。水と美の女神アイシャス、大地と智の女神ルース、風と戦いの女神ケルナ、火と情熱の女神パリーの誕生です。 闇の神ユークは、続いて闇を世界に満たしました。すると二つの対法則が生じました。すなわち時間と空間、境界と封印です。時間の神ルファス、空間の神トゥーラン、境界の神セイン、封印の神クストーの誕生です。 魔の神リィームはこの世界を巡る『月』を生み出し、そこに己の魔力を満たしました。 女神達は一度大地に降り立ち、それぞれ降り立った大地に自らの名前を与えて力を満たしました。すなわち豊穣の中央大陸ガイリア、氷河を抱く北大陸アイシャス、高き風の山脈を連ねる東大陸ケルナ、火の山を持つ南大陸パリー、草原と森の広がる西大陸ルースです。 次に光の女神ガイリアは、命を世界に満たしました。命達は次第に数を増やし、そしてそれぞれ宿った大陸でその姿を変えてゆきました。すなわち中央大陸に宿った命である平原人、北大陸に宿った川人と海人、東大陸に宿った空人、南大陸に宿った山人、西大陸に宿った森人、草原人、花人です。 命が溢れると、闇の神ユークがその命を眠らせ、光の女神の元に送り届けました。その命のやりとりは輪を描き、世界を巡るようになりました。これが輪廻の輪です。 ガイリアは月にも命を満たしました。月に満ちた命はリィームの宿した魔の力を受けて姿と在り方を変え、実体を持たない魔族となりました。 輪廻の輪と交差する月の軌道は、輪廻の輪を回る命にも影響を与え、生まれながらに魔の力を備えた命が出現し始めました。それが魔術士だと言われています。 世界が一通り完成すると、『名も無き原始の神』は十一人の神々にその世界を任せ、また何処かへと消えていきました。 そして、光の女神ガイリアはその世界に名前をつけました。 それが『ファーン』。『神の息吹』という意味の神聖語です。 ……はい、じゃあ今日はここまで。みんな、分かった? 「分かんないけど、分かった!」 ……ふう。やっぱ、難しい……。 |
| →一日目・補足 |
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