気づけば、いつだって間に合わせの人生だった。
とりあえず安いものを。とりあえず着られるものを。とりあえず使えればいい。
「とりあえず」で増えていった私物は、どれも思い入れなどないくせに、もったいない精神が邪魔をして処分できず。
気に入って買い求めたものばかりが駄目になって、泣く泣く処分する日々。
このままでは、私の人生は「とりあえず」で終わってしまう。
忙しさや金のなさを言い訳に、「好き」をごまかし続ける人生なんて、もう嫌だ。
どんなに小さなものでも、どれほどささいなことでも。
私は、お気に入りに囲まれて、機嫌よく暮らしたい。
色々なものを処分し、好みのものを少しずつ集めていく。
さあ、私好みの人生を、選ぼう。