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あとがき

 「最後の日」、いかがだったでしょうか?
 この作品はseedsが高校時代、所属していた演劇部の文化祭公演用に書き下ろしたシロモノです。
 当時の演劇部は部員数が五人ほど、という超・弱小クラブでして、当然部員数が少ないとキャストも少なく、助っ人もそうそう集まらずで、既存の台本を使うことが難しい状況でした。(学校演劇用の脚本集というものがあるんですけど、登場人物八人〜十人前後という作品が多かったんです(>_<)
 なかなかいい台本が見つからず、だったら書けばいいのだ! というわけで、当時部長だったワタクシがオリジナル台本を書くことになったのですが、部員の事情等で直前に人数が変動したりして、そのたびに何度も書き直しを繰り返し、現在の形と相成りました。
 初稿には「セレ」「評議長」は登場せず、部長はミラに麻酔銃で撃たれて一週間近く昏倒する羽目になり、その間に「地球破壊命令」が撤回されて、でも最終兵器が止まらない〜、どうするんだ〜!? という流れになってました(>_<)
 その後、キャストが増えたり変更になったりした関係で現在のストーリーに落ち着きましたが、いやもう、読み返すと若くて熱くてむちゃくちゃで、思わず赤面してしまいます。

 いくら人類が宇宙に害なす(かもしれない)ものだからといって、何も地球ごと破壊しなくたっていいだろうとか、どうして最終兵器は普通に解体できなかったんだろうとか、「最終兵器破壊装置」とか言って、結局爆破処理じゃないのか、とか、突っ込みどころ満載の作品ではありますが、初めて人前で披露したものということもあり、非常に思い入れのある作品です。

 上映時は、セットの岩(最終兵器が埋まってたやつ)を舞台の左右からテグスで引っ張って、「ぱかっ」と開くようにしていたにもかかわらず、幕が開いた時点ですでに半開きになっていて、キャスト一同青ざめたりとか(笑) ワイヤレスマイクの受け渡し(個数が少なかったので、出番の時に交代で使ってました)が上手く行かずに幕での会話がダダ漏れになったり、と色々アクシデントが続き、観客受けもいまいちでしたが(>_<) 高校最後の舞台をみんなで作り上げたという達成感で胸がいっぱいになったことを覚えています。

 ちなみにワタクシseedsは当初「朱里」役だったんですが、途中他のキャストの事情で配役交代となり、原作者だし台詞覚えがいいから、という理由だけで「部長」をやる羽目になりました(^^ゞ
 「ミラ」役も途中で配役交代となり、部内で一番ちっちゃかった後輩にその役が回ってしまい。「えー、私じゃ迫力ないですよ〜」といいつつも、本番ではすごくノリノリで演じていて、かわいかったなあ。
 「評議長」の声は普段超・温厚で知られる友人にお願いしたんですが、あの役が妙にツボにはまったらしく、生き生きとマイクに向かっていたことが、今でも思い出されます(笑)

 何が言いたいのか支離滅裂な作品となってしまいましたが、要するに当時の私が言いたかったことは、ただ一つ。
 
「地球はいい星だよ」

 たとえ生まれた星が違ったって、私達は同じ宇宙人なんだ。だから、同じ宇宙の中で、この美しい星の上で、手を取り合って生きていこう。

 以上、seedsの「青年の主張」でございました(笑)

2005.05.12
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