Propose |
……あのね。 わたしはこの通りへなちょこな人間で、喧嘩だってほとんどしたことがないし、弁が立つわけでもない。 人に自慢できるような特技も持ってないし、大した稼ぎもない。 はっきり言って、頼りになんかならないと思う。 だから、『君を守る』なんて大それたことは言えないし、かといって君に守ってほしいなんて言わない。 『君をきっと幸せにするよ』とか『一生大事にするから』なんて言葉も、わたしにはちょっと似合わないね。 だからわたしはこう言おう。 『同じ未来を目指して歩こう?』 時に迷い、立ち止まり あるいは全力疾走して、今来た道を引き返したりして 手を繋いだり、離したり 疲れた時は肩を貸したり、おんぶしたり 泣き、笑い、ふざけ合いながら、どこまでも歩いていきたい 未来へと続く、果てしない荒野の中を いつか道を分かつ、その日まで―― わたしは、君と歩きたい。 -完-
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私が苦手とするのは、「いいから黙って俺について来い!」タイプの人間。 決断力があるわけでもないし、はっきりいって頼りない人間ですから、誰かに引っ張ってってもらうのはイヤじゃないんですけど、「俺の言う通りにしてればいいんだ」みたいな物言いされるとついつい反発しちゃって(^_^;) あと、「守ってやるよ」のような「〜してやる(あげる)」という言葉に、どうも押し付けがましさを感じてしまって……。 だから、私は同じペースで、おんなじ方向を見て歩ける人と一緒にいたい。無理せず、我慢せず、さりとて我侭を言い合うのではなくて、互いに気遣いながらものびのびと歩けるような、そんな間柄。束縛しあうのではなく、気が向いたら手を繋いで、時にはちょっと離れたところをお互いの歩調でのほほんと歩いているような、つかず離れずの関係。友達でも恋人でも家族でも、こんな距離感を大事にしたい。 ……ま、なかなか思い通りには行きませんが(^_^;) |