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【神聖術】 概要

《神聖術とは》

 神の心に訴えかけ、様々な奇跡を起こす術の総称です。
 神聖術を行使するには、一神ないしは複数神への厚き信仰心と強靭な精神力、そして神聖語の習得が必要となります。
 信仰心を失ったり、教義に反した行動を取ったりすると、神々より神官たる資格を剥奪され、神聖術が使えなくなることがあります。


《祈り》

 神聖術の源は「祈り」の力です。神々はこの「祈り」を力の源とし、神官の願いに応じて様々な奇跡を起こします。
 一般に、「祈り」の力は当人の信仰心並びに精神力と比例するとされています。
 精神力は神聖術を行使するごとに消費され、一定時間休息することで回復します。
 信仰心が強いほど術の精度や威力が増します。


《神官という存在》

 神の御声を聞き、奇跡を起こすことを許されたもの、それが神官です。
 大抵の場合、平信者として入信した後に神の御声を聞いた者が、厳しい修行を経て神官位を授かりますが、中にはその神を信仰していなかったにも関わらず、唐突に神の声を聞き、神聖術を行使できるようになる者もいます。
 故に、神々が神官を選ぶ基準については、詳しいことは分かっていません。神々の気紛れであるとする説もあります。


《神官位》

・平信者…特定の神を信仰している者は「平信者」と呼ばれます。平信者はそれぞれ信ずる神に祈りを捧げ、神の教えに従って生活をしています。平信者には神聖術を使うことはできません。

・神官見習い…神官となるべく修業を始めた者は見習いと呼ばれます。

・神学生…神官としての才を持つ未成年を集め、英才教育を行う機関『神学校』に通う者はこう呼ばれます。

・正神官…修行の末に神の声を聞き、所属神殿から認定されれば、晴れて神官位に就くことが出来ます。最初は「正神官」から始まります。そこから、実績や功績に応じて昇格していきます。

・侍祭…宗派によっても異なりますが、大抵は侍祭位以上二名の推挙が必要です。

・司祭…司祭より上になると、神々と直接言葉を交わすことが可能になります。ただし神々は多忙な上に、気まぐれな神もいらっしゃるので、呼びかけたからといって必ずしもお返事を頂けるわけではないようです。司祭位以上になると、分神殿長を任されるようになります。  宗派によっても異なりますが、大抵は司祭位以上二名の推挙が必要です。

・高司祭…ほとんどの高司祭は分神殿長として分神殿に詰めているか、本神殿にて後進の指導に当たっています。宗派によっても異なりますが、高司祭以上三名の推挙が必要です。

・大司祭…大司祭は各宗派に一名しか存在しません。大司祭が本神殿長に任命されます。大抵は、前本神殿長が引退する際に指名します。


《対神官》

 ごくまれに、十神のうち対になる二神それぞれの声を聞き、双方の神殿から神官位を得る者がいます。
 彼らは《対神官》と呼ばれる稀有な存在です。
 司祭位以上になった対神官はこれまで報告されていません。彼らのほとんどは神殿に常駐することなく、祈りの旅に出ています。

「命の対神官」…ガイリアとユーク
「流の対神官」…アイシャスとルファス
「知の対神官」…ルースとトゥーラン
「境の対神官」…ケルナとセイン
「心の対神官」…パリーとクストー


《聖印》

 神殿から信者に与えられます。聖印には特別な力はありませんが、信者の証として、ほとんどの者は常に身に着けています。聖印の形や種類は宗派によってそれぞれですが、大抵は首飾りまたは房飾りの形をしています。


《神官衣》

 各神殿ごとに神官衣が定められており、ほとんどの神官は四六時中神官衣を着ています。
 位によって細部の意匠が変わったり、装飾が増えたりします。また、祭事などには特別な衣装を着用する場合もあります。

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