オリジナルWeb小説書きさんへ、20の質問

by 創作海溝を行く!

1. まずは、ペンネームの由来など……。

 初めてGeocities(現・Yahoo! Geocites)でサイトを開設しようとした折、最初のID登録でそれまで使っていたHNを登録しようとしたらすでに使われていて登録できず、何か違うものを……としばし頭を悩ませ、ちょうどその時書いていた詩のフレーズから取って「seeds(シーズ)」と名づけました。ちなみにこちらがその詩です。

2. これから質問に答えてくださる作品名を教えてください。

 《gilders》でいきたいと思います。

3. その作品の長さは、長編・中編・短編のどれにあたりますか?

 短編・中編連作という形を取っています。

4. この話のアイディアはどんな風に思いついたでしょうか? 

自作のお題《36 etude》を作り、自分で挑戦しようと決めた時、「お題の中だけで連載する形の小説が出来ないものか」と思い立ったのがきっかけです。ついで、どんな話にしようかと考えて、ふと「水戸黄門」で時々ある「主要キャラのそっくりさん騒動」にヒントを得て、「金の魔術士リファのそっくりさんが奮闘するどたばたコメディー」という形になりました。

5. 発案時、何を一番書きたい、何をメインテーマにした作品にしたいと感じましたか?

 第三者の視点から見た《金の魔術士》について。実際に人々からはどう思われているのか、各地でどんなことをしてきたのかを、第三者の視点から綴ってみたいと思いまして。

6. 発案から現在の形になるまで、どのぐらいの時間をかけていますか?

 お題を考えている途中で第一話と全体の大まかな構想は出来上がっていたので、「発案から現在の形になるまで」はせいぜい数ヶ月といったところでしょうか。す、すいませんすでに詳細は記憶の彼方で……(^_^;)
 しかし、連載開始からすでに三年……(汗) まだまだ終わりません。

7. 現在の形になる間に没になったネタ、設定などがありましたら、教えてください。

 本当はかなり早い段階でリファに遭遇して追いかけっこになる予定だったんですが、リダとギルをもっと掘り下げたくて、登場を先延ばしにしました(^^ゞ
 あとは……風邪でぶっ倒れたリダを介抱するギル少年、という話がありましたがオチがつかずに没りました(^_^;)

8. 話を練る時間は主にどんな時に??

 散歩中と買い物中がツートップ、続いて食器を洗っている時と寝る直前が多いです。ただ、どれも「すぐにメモできない状況」なもので、折角思いついても忘れてしまうことも多々……(涙) なので、絶対忘れたくないネタは何度も頭の中で反芻して(笑) 脳に刻み付ける様にしています。

9. あなたの創作はどんな順番で形になっていきますか? 話の展開から? キャラから? 世界観などの設定から?

 作品ごとに違うんですが、《gilders》の場合はまず《金の魔術士》の存在があって、さらに「リファのそっくりさん」=リダの存在があって、そこから話の流れを設定していきました。世界観に関しては、もうすでに他作品である程度決まっているのであまり考える必要がないというか(^^ゞ

10. 世界設定にはこだわりがありますか? また裏設定など存在しますか?

 ファンタジーに目覚めた小学生時代からゆっくりゆっくり暖めてきた世界なので、それなりのこだわりはあります(^^ゞ 更に、高校辺りで世界観を覆す裏設定を盛り込んだために、ファンタジーなんだかSFなんだかよく分からないシロモノになってきました。その辺りの裏設定は本編では殆ど出てきませんが(^^ゞ

11. 本編の他に主役キャラ・脇キャラなどのエピソード編、過去・未来編などを作っていますか?

 外伝が一本あります。完全に作者の趣味(笑) で、脇役もいいところの謎の店主が主人公に大抜擢です(笑)
 主役キャラの過去話に関しては、これから時折入ってくる予定です。

12. 主役キャラに関する創作秘話、名前の由来、モデルなどがありましたら教えてください。また「最初はこんなキャラにするはずだったのに…」といった没設定、没イメージがありましたら教えてください。

 リダは「名前」でも間違われるように、「リファ」に近い語感の名前を選びました。とにかく本物とは外見以外正反対、という設定でキャラメイクしたら、あんなトンデモ爆裂魔術士になってしまいました(汗)
 ギル少年は思いつきで名づけて、その時点ではまだシリーズ名が決まっていなかったのですが、シリーズ名《gilders》(gilder=鍍金の意味)を思いついた時に「あ、(音が)かぶった」と気づいて、こりゃいいやとそのまま押し通しました(^^ゞ

13. 重要な脇キャラに関する創作秘話、名前の由来、モデルなどがありましたら教えてください。また「最初はこんなキャラにするはずだったのに…」といった没設定、没イメージがありましたら教えてください。

 重要な脇キャラ……と言ってもシリーズ通して出てくるような脇キャラがいない……(^_^;) リファは脇というにはちょっと違うような(^^ゞ
 リファのモデルは特にいないんですが、作者の好みのタイプを全部突っ込んだらああなりました(笑)
 あ、脇キャラといえばリダのお父さんがいましたね(笑) あのリダの父親だからまず普通じゃないだろう、そしてそのリダをして敬遠するような人間はどんなタイプかな、と考えたらあんな変人になってしまいました(笑) 当初「ピエロの服装」もしくは「カボチャパンツ」で登場させようとしたのはここだけの秘密(笑)

14. この話は完結していますか? 現在未完の方は完結までの大筋の話が決まっていますか?

 まだまだ完結しておりません(^^ゞ もともと「36 etude」というお題の中で完結するように考えているので、残り話数は大体5〜8といったところでしょうか。メインの流れが最低あと4つ、そのほかは小話になります。

15. 話の流れに矛盾が出て困った経験、またそれをどのように乗り越えたか、もしあれば教えてください。

 書き終えたものから出しているので、公開順と物語の中の時間の流れが違って、書いていて混乱することは多々あります(^^ゞ 時間経過等での矛盾が生じないよう、簡単な年表のようなものを作って対処しています。

16. 考えた話を小説にしていく具体的方法をお話しください。

 世界観は既に決まっているので、まず主人公二人のキャラと「リファのそっくりさんがリファを探す」という大筋を決めました。
 その後、この《gilders》の大前提として「36 etude」のお題だけで完結する、お題の順番がそのまま物語の時間経過になる、というものに沿って、お題の中から《gilders》向けのものをピックアップするところから始めました。
 それと平行して、メインのお話になりそうなお題をある程度決め、話の内容をざっと決めます。また、メインの流れ以外にもちょこちょこお話が欲しかったので、お題と睨めっこして浮かんだエピソードを当てはめていきました。
 また、途中で「お年玉企画」と称してキャラクターを募り、そこからお話を作る、という企画を行ったので、キャラクターに合いそうなお題を新たにチョイス、またはもともと考えていたお話にキャラクターを加えて練り直したりもしました。

 個々の小説については、まず粗筋を考えてプロットに起こし、そこに肉付けしていく形で書き進めます。
 このシリーズはキャラクターが個性的なので、私がお話を考えると言うよりも「状況」を提示して、あとはキャラクターに勝手に動いてもらう、という感じかもしれません(^^ゞ

17. もし公表してよい具体的な没エピソードや没設定がありましたら、簡単に教えてください。

 「伝説の都市」というお題で、とある国の遺跡にやってきたリダがその遺跡にまつわるリファのエピソードを語る、というものを書こうとしたら、うっかり年代を勘違いしていて、リダ達の時代にはそこはまだ遺跡になっていないことが判明して、構想段階で没になりました(>_<)

18. 小説を書くうえで、自分なりのこだわり、「ここは譲れない!」というポイントがあれば教えてください。

 ファンタジー作品に関しては、特定の単語を除いて外来語を用いない、というこだわりがあります。あとは、その世界特有の単語をなるべく作らない、というのもあるかも。これは単に、作っても私自身が覚えていられないからなんですが(笑)

19. 今後書いてみたい作品がありますか?(過去の作品のリメイク含む) それはどんな作品ですか? さしつかえなければ教えてください。

 《gilders》に関しては、36 etude内で完結した後に、後日談もしくは第二部のようなものを新たなお題でやってみたいな、などと思ってますが、いつになることやら(^^ゞ
 あとは、むかーし書いていたSFとか演劇台本をリメイクして発表したいんですが、原稿が行方不明になってたり時間がなかったりして全然手がつけられません(T_T)

20. あなたにとってweb小説創作とは??

 「web小説」に関わらず、創作は私の生活の一部です。常日頃から頭のどこかで創作活動が行われています(笑) 問題はアウトプット能力に欠けることですが……(^_^;)

 webでの発表の場を得て、読み手と双方向のコミュニケーションが取れるようになったことで、ますます創作熱が上がり、かつ励みにもなるようになりました。自分ひとりが読んで満足するのではなく、色々な方に読んでいただいて楽しんでいただけるように、という意識も高まりました。

 まとめると……うーん、自己を表現する手段であり、他者との架け橋、ってところでしょうか。