第3章~第4章・作者の一言
 第3章・第4章は製本版で「Tales of Farn-02 きらめきの旅路」というタイトルで出していた部分です。
 この第二巻では旅の始まりに焦点を当ててみました。あれもこれもと荷物を増やした挙句にへばるのは初心者の証ですね(笑) 送り返されてきた荷物を見て、ランカ村の村長夫妻も苦笑いをしていることでしょう。

 実は、怪しげな集団との遭遇は次巻以降で描く予定だったのですが、思いのほか初稿が短すぎてこれでは第一巻との分量の差が出てしまう、と急遽予定を前倒しし、黒ずくめの集団にご登場願った次第です(苦笑) 夏場に黒ずくめは正直キツいと思いますが、きっと精神力でカバーしているのでしょう(笑)

 さて、熱血剣士と凄腕魔術士に挟まれて、ずっと緊張しっぱなしだったエルクですが、新たにロキという仲間が増えたことで大分緊張が和らいで、素の表情が出せるようになってきたのではないかと思います。敬語が出なくなる日も近いかもしれません。

 ちなみに、この「Tales of Farn」シリーズはお題配布サイト「お題配布処 シーマの館」で配布しております「A to Zで26のあらすじ」というお題に沿って進めてまいります。今回は「Change」「Dive」というお題をもとに構成いたしました。「Change」は「村の子供から旅人にジョブチェンジしたエルク」をテーマに書いてみましたが、もうひとつの「Dive」が結構な曲者で、「潜水? 飛び込み? 何に?」などと色々考えた挙句に「河原で一休みする三人」という流れに落ち着きました。そして、副題の「空に潜る」がまず頭に浮かんだ結果、川でひとしきり遊び倒すラーンと巻き込まれてヤケになるエルク、というシーンが生まれました(笑) リファはこういう遊びには乗ってこないので、ラーンも恰好の遊び相手が出来て喜んでいることでしょう(笑)

 まだまだ旅は始まったばかり。ロキが加わって、ますます賑やかになる一行の旅路を、どうぞ温かい目で見守ってください(^o^)
2016.04.14 seeds
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