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テーマ:「遭難して無人島に辿り着きました」で座談会


[--] 座談会を始める前に、まず今日の出席者を確認します。ひとりずつ自己紹介をどうぞ。

カイト「カイト=オールスです。よろしくお願いいたします」
アヴィー「アヴィーです」
アーヴェル「アーヴェル=エスタインです。本名は違うんだけど、今はこっちでよろしく!」
アルメイア「『北の塔』三賢人が一、アルメイアよ!」
ローラ「ローラ・セシリエ・アレクサンドラ=レジナ。ローラと呼んでくれ」
ゲルク「ゲルク=ズースンじゃ。何ゆえにこんなテーマにワシを呼ぶ!? この歳で遭難しろという
     のか!?」
カイト「なんでも、今回はツッコミ不足なんだそうで、急遽ゲルク様を呼んだようですよ」
アルメイア「なによ、ツッコミなら私がいるじゃないの!」
ローラ「今回は人数が多いからじゃないか? Farn Sagaから二人来てるしな」
アーヴェル「ああ、アヴィー一人だとなんか不安なんで、俺もついてきた」
アヴィー「私一人でも大丈夫なのに(ちょっと不満げ)」
ゲルク「ふむ、まあよい。とっととはじめんか!」

[01]  今日のテーマは「遭難して無人島に辿り着きました」ですが、もしこのメンバーで遭難して無人島に辿り着いたら、救助が来るまで生き残れると思いますか?

ローラ「(見回して)生き残れる、よなあ? ほとんど冒険者だもんなあ」
アルメイア「私の魔術があればちょちょいのちょいよ!(いばり)」
カイト「無人島で永住となると、僕はちょっと辛いですけど、救助が来るまでなら本が読めなくても我慢
    します!」
ゲルク「お主の本好きはもう、病気じゃな……。まあ、ワシも昔取った杵柄というやつでな、数週間くらい
    なら耐えられるじゃろうて」
アヴィー「なんとかなると、思う」
アーヴェル「俺達も旅が長いしな。野宿も結構あったもんなー」
ローラ「となると、この中で一番旅慣れしてないのは私、ということになるな」
カイト「ローラさんはお姫様ですもんね。宿に泊まれるような旅ならまだしも、無人島生活となるとちょっと
    大変かもしれませんよ」
アルメイア「なに言ってんの、この中で一番体力と忍耐力がないのは絶対にあんたよ!(カイトをびしっと
       指差す)」
カイト「こ、これでも僕だって、冒険者の端くれですよ! 昔に比べたら体力だってついたんです。皆さんの
    足手まといにはなりません!」
ゲルク「分かったから、さっさとその荷物を運び出さんかい。さもないとお主の大事な書物がみんな水浸し
    じゃぞ」
カイト「わー!! 大変ですっ、早くしないとっ!(走り出す)」
アーヴェル「さすが、ゲルク様は人を動かすのが上手だなあ」
アヴィー「年の功」
ゲルク「ほれ、お主らもちゃっちゃと動かんか!」

[02]  想像でいいので、遭難して無人島に辿り着いた感想をひとりずつお願いします。

アヴィー「海がきれい」
アーヴェル「あのヤシの実、食えるかな?」
カイト「ここは一体どこなんでしょう? 植物の分布と魚や貝の種類からして(延々と呟き続ける)」
ローラ「うわあ、白い砂浜なんて初めて見たぞ! きれいだなあ! ちょっと遊んできていいか?」
アルメイア「まったく、無人島だなんて不便なところに流れ着くなんてついてないわ! 見てらっしゃい、
       この私がここを楽園に変えてみせるから!(杖を振ってツリーハウスを組み上げ始める)」
ゲルク「ふん、この歳でこんな冒険をする羽目になるとはな。……いかん、昔の血が疼くわい。せめて
    あと二十歳若かったら、島中ぐるっと探索して回ったところだがなあ」

[03]  そもそも遭難したキッカケは何だと思いますか?

ローラ「私は何もしてないぞ? 船旅は初めてだから浮かれて帆柱に登ったりはしてたが、そんなこと
    じゃ遭難しないだろう?」
アルメイア「私は自室にこもってたし、魔法で何かしたわけじゃないわよ?」
ゲルク「右に同じじゃな。こんな老体に何が出来るというんじゃ」
アヴィー「私は、ローラさんと一緒だったから」
アーヴェル「俺は言われるままに舵取りしてただけだぞ?」
アルメイア「となると……」
   (視線が一点に集中する)
ゲルク「カイト! お主、また海図を読み違えたな!? それでルースの神官とは笑わせる!!」
カイト「ちょっと待ってくださいよー、僕の専門は地理と歴史なんですから、海図を読めと言われたって無理
    ですよー!」
アヴィー「自信満々に「こっちであってます」って言ってた」
アーヴェル「その言葉を信じて舵を取ってたら、嵐にあったんだよな」
アルメイア「やっぱりあんたのせいじゃないのよっ! この責任、どう取るつもり!?」
カイト「あわわわわ」
ローラ「まあまあ、カイトだって悪気があった訳じゃなし、こうしてみな無事だったんだからいいじゃないか」
ゲルク「さすがは王女、寛容な心の持ち主じゃな」
ローラ「だって、カイトのおかげでこんな心躍る生活が出来るんだぞ! むしろ感謝したいくらいだ!」
アーヴェル「……なんか違くないか?」
アヴィー「違う」

[04] 無人島生活エンジョイ派と耐えられない派に分かれるとしたらどうなりますか?

ローラ「さあ、今日は島の真ん中まで行ってみよう!!(大張り切り)」
アヴィー「何か見つかると、楽しい(結構乗り気)」
アーヴェル「ついでに食えるもん探してこよう。毎食魚は流石に飽きてきたよ」
ゲルク「ワシの釣った魚に文句があるのか!! しかし、ここで釣れる魚は色とりどりじゃな。面白いくらい
    に良く釣れるしのう(ほくほく)」
カイト「いやあ、本当にここは研究のし甲斐がありますね! 何もかもが目新しい! おかげで観察日記が
    こんなに溜まってしまいました。そろそろ書くものがなくなってきそうなので、アルメイアさん、魔法
    で帳面を作っていただけませんか?」
アルメイア「はいはい(投げやり) しかし、よくもまあ、あれだけ元気に過ごせること。私はもう飽き飽き
       よ!ここじゃ魔術の研究も出来ないし、竜の研究だって無理だし! 寝るしかないわ(本を顔
       の上に載せてハンモックで昼寝)」
ローラ「おや、意外にも満喫してないのはアルだけだな?」
ゲルク「おぬしらが満喫しすぎなんじゃ」
アヴィー「ゲルク様も、楽しそう」
アーヴェル「やっぱ、冒険者ってみんな好奇心旺盛なところあるもんなー。食い物と寝る場所さえ確保でき
       てりゃ、あとは状況を楽しんじゃうんだろうな」
カイト「大変ですアーヴェルさん! 林の奥から見たこともない獰猛な獣がっ!!」
アーヴェル「よしっ、任せろっ! 待ってろよ、今日の夕飯っ!(走って行く)」

[05] 一番大事な食料調達や調理はどうしますか?

アーヴェル「俺とアヴィーとローラが食べられそうなものを探してきて」
カイト「僕が無害かどうか検分してから」
ゲルク「なんでワシが料理せにゃならんのだ!! まったく、最近の若者ときたら、料理の一つも出来ない
     とはな! 嘆かわしいっ!!(文句を言いつつ鍋を振るう)」
アルメイア「あー、おいしいご飯が食べられるって幸せねっ!(もぐもぐ)」
アーヴェル「ゲルク様の料理は中央大陸風の味付けで、なんか懐かしいな」
アヴィー「片づけなら、任せて」
ローラ「この貝の皿ならいくら割っても大丈夫だな! 私にもやらせてくれ(がっしゃーん)」
カイト「わわ、こちらは大丈夫ですから、ゲルク様の肩揉みをお願いします」

[06] このメンバーの無人島生活で起こりうるトラブルを想像して下さい。

カイト「わー、謎の食虫植物が襲ってきました〜!!」
アーヴェル「大丈夫か、カイト!! (ずんばらりん)」
アルメイア「そこどいてっ! 『炎よ、焼き尽くせ!!』(ぼおおおおお)」
ゲルク「ばっかもーん! 貴重な林を焼いてどうする!! さっさと鎮火せいっ!」
アルメイア「分かってるわよっ! 『水よ、押し流せ!』(どどどどどど)」
ローラ「わああああ(海まで流されていく)」
アーヴェル「大変だ、ローラが流された!」
アヴィー「大丈夫。(水晶を取り出す)まだそう離れてない。ここから南東の方向」
アルメイア「しょうがないわね、私が拾い上げてくるわ(ばしゅーん)」
カイト「ああ、標本にするつもりだったのに(こげた植物を見て溜息)」
ゲルク「お主……この惨状を引き起こしたのが自分だと言う自覚がないな?」
カイト「(きょとん)え? なんのことです?」
アーヴェル「このメンバーのトラブルメーカーは確実にカイトだな……」

[07] 何だかんだで楽しい思い出となりそうなことはありそうですか?

アーヴェル「おーい、うまそうな巨大蟹を倒してきたぞー。今日は蟹三昧だな!」
ゲルク「ほれ、釣った魚を刺身にしてみたぞい。これは『閉ざされた島』独特の食べ方でな(得々と説明
     を始める)」
カイト「これが噂に聞く刺身ですか! 生の魚を食べるとはなかなかに粋ですね!(もぐもぐ)」
アルメイア「食べ終わった? じゃあ、花火するわよー(魔法の花火を海岸で打ち上げる)」
ローラ「うわあ、きれいだなあ!」
アヴィー「素敵」

アーヴェル「何だかんだ言って、みんなこの生活を満喫してるじゃないか(笑)」
カイト「住めば都ってことですよ」

[08]  遭難して一週間経っても救助が来ません。それぞれどうしますか?

アーヴェル「やっぱ、こういう時は狼煙を炊くんじゃないかな?」
アヴィー「もうちょっと食料を集めてくる。(水晶を見つめて)近々、また嵐もやってくるみたいだから」
カイト「ええっ、それは大変です。船から引き上げた本を濡れないようにしまわないと」
ゲルク「焦っても仕方ないからの。昼寝でもするわい」
ローラ「じゃあ、私は小屋の屋根を補強してくる!(するすると木に登る)」
アルメイア「あんたたち、そんな受身でどうするのよ! こういう時は攻めていかなきゃ! というわけで
       行ってくるわ!!(びゅんっ)」
カイト「おや、アルメイアさんは飛翔術で飛んで行ったんですか?」
アヴィー「(水晶を見つめて)近くに船はいないのに」
アーヴェル「魔力が尽きる前に戻ってくればいいんだけどな」


[09] この「遭難して無人島生活」の結末はどうなると思いますか?

アルメイア「(ぜーぜー)まったく、あんた、遠見が出来るなら先にそう言いなさいよ!」
アヴィー「ごめんなさい」
ローラ「ってことは、近くに船がいるかどうかアヴィーに見張っててもらえば、いずれは帰れるってことだよ
     な?」
カイト「通りがかってくれればいいんですけどねえ。そろそろ僕も、新しい本が読めないのが辛くなってきま
    したよ」
アヴィー「(水晶を覗き込んで)船が来た」
ゲルク「おお、噂をすれば何とやら、じゃな」
アーヴェル「よし、狼煙を上げよう!」
カイト「(水晶を覗き込んで)あれ? この船、なんかおかしくありませんか?」
アルメイア「どおれ? ……あら、この旗印……」
ゲルク「……海賊船じゃなあ、どう見ても。とっくの昔に討伐されつくしたと思っていたんじゃが、まだ残っ
    てるんじゃのう」
ローラ「海賊か! なんだかますます、海の冒険っぽくなってきたな(わくわく)」
アーヴェル「わくわくしてる場合か! どうするんだよ」
アヴィー「狼煙に気づいてこっちに向かってくる」
カイト「わー、どうしましょう!!」
ゲルク「慌てるでない。なあに、折角迎えに来てくれたんじゃ、乗せていってもらおうではないか」
アーヴェル「乗せてって、って、相手は海賊船だぞ?」
アルメイア「海賊だろうがなんだろうが、このわたしの敵じゃないわよ!」
カイト「なるほど! 待ち伏せておいて、船を奪うんですね」
ゲルク「いや、それだと気づかれて、逃げられる可能性がある。ここは一つ、海賊だと気づかない振りをし
    て乗せてもらい、船の上で隙を見て一暴れして船を奪う、もとい「借りて」しまえばいい」
アーヴェル「ゲルク様、結構過激だなあ」
ローラ「よおし、そうと決まったら話は早い。早く荷物をまとめておこう」
カイト「そうでした! 本と観察記録だけはなんとしても持ち帰らないと!」
アルメイア「冒険者だと気づかれちゃまずいわ。みんな、客船が難破して打ち上げられたことにするのよ。
       いいわね」
アーヴェル「分かった! じゃあ、武器の類も隠しといた方がいいな」
アヴィー「あと半刻でやってくる」
カイト「わー、荷造りが間に合わないっ!!」

ゲルク「そうして、見事海賊達を騙して乗船したワシらは、隙を見て船を奪い、凱旋したというわけじゃ」
アーヴェル「ついでに海賊討伐の報奨金ももらえてめでたしめでたしだな!」
カイト「海賊についての資料まで作れて幸せですっ!」
アヴィー「面白かった」
ローラ「また行きたいな、無人島!」
アルメイア「あんな騒ぎはもうゴメンよっ」

[10] では、今日のテーマ「遭難して無人島に辿り着きました」のまとめをお願いします。

アーヴェル「最初はどうなるかと思ったけど、結構楽しい冒険になったよな」
アヴィー「退屈する暇がなかった」
カイト「いやまったく、実に有意義でしたね!!」
ローラ「島での生活はびっくりすることばかりだったし、海賊船も面白かった! また行きたいぞ」
ゲルク「元気じゃな、お主らは。ワシはあのあと、どっと疲れが来て寝込んだぞい」
アーヴェル「ゲルク様が一番、無人島生活に馴染んでたような気がするけどなあ」
アルメイア「わたしもしばらく仕事にならなかったわよ。まったく、都会派にはしんどかったわね」
ローラ「とかなんとかいって、アルも結構楽しんでたと思うぞ?」
カイト「えーっと、まとめるとどうなりますかね?」
アヴィー「面白かった。また行きたい」
アーヴェル「そんなまとめでいいのかよ!?」

[--] お疲れ様でした。

カイト「はい、というわけで、三月に及ぶ漂流生活、お疲れ様でした」
アヴィー「あっという間だった」
ローラ「遊び足りないぞ!」
アルメイア「あんたは遊びすぎ!」
ゲルク「いやはや、老体には辛い日々じゃったわい。しかし、釣り三昧というのはなかなか良かったのう」
アーヴェル「っていうか、三ヶ月もいたわけ? 俺達(笑)」



質問配布元:あなぐら
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