1 | まず、お名前をどーぞ。正式名、本名などあればそちらも。 |
ゲルク=ズースンじゃ。本名はフェルディナンド・ウィル・アルデロイ=ラグラスと言うが、今その名でワシを呼ぶ者などほとんどおらんな。ちなみに幼少時はウィル坊ちゃまと呼ばれておったぞ。 |
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2 | あなたの性別・髪や瞳の色・体格・民(種)族など(あれば)身体的特徴を教えてください。 |
どこからどう見ても男じゃろうが。髪は……昔は金髪だったんじゃがな、今はほれ、この通り真っ白じゃ。眼は青みがかった灰色、というのかな。肌は白い方だと思うがの。 種族は勿論、人間じゃよ。なに、体格? ……かつてはしまった体つきだったぞ。今はほれ、この通り背も縮んだしのう。多少横に広がっとるかもしれんの。 |
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3 | あなたの故郷について語ってください。 |
中央大陸のラルス帝国出身じゃよ。生家は帝国貴族とは名ばかりの貧乏貴族での。ワシは四男坊じゃったから、家督など望めんし、ユーク神の御声を聞いたのを幸い、坊主になることを決意して家を出たんじゃよ。 領地は首都ラルスディーンから少し離れた場所でな、のどかな丘陵地帯で……そうだな、このエストと雰囲気が似ているかもしれん。 |
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4 | あなたが今いる国(都市・土地)について教えてください。 |
北大陸はローラ国の西部、辺境のエスト村じゃ。ルーン遺跡に程近い場所でな、かつて遺跡探索の冒険者達が築いた村とされている。今は鄙びた農村と成り果てたが、気のいい村人が寄り添って生きる、素晴らしい場所じゃよ。ただ、冬の寒さは老体に堪えるのう。 |
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5 | あなたの職業(地位・称号)は? |
ユークの司祭位を頂いておるが、あくまでも形だけのものじゃ。なにせ、五十年前のあの日に神の声を聞く力を失ってしまったからのう。 |
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6 | あなたの家族について教えてください。 |
娘夫婦と孫娘が一人。妻には二十年以上前に先立たれたんじゃよ。体の弱いやつだったからのう……。 故郷にいた頃は両親と父方の祖父母、兄が三人に妹が二人おったが、十三で家を出て以来連絡を取っていないから、どうなっておるかは分からん。 |
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7 | あなたが今身につけている服装について教えてください。あれば武器防具アクセサリなども。 |
ユークの神官衣を着用しておる。要するに黒の上下じゃな。腰紐の色で位がわかるようになっておる。ワシの腰紐は緑色じゃ。 |
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8 | あなたの信仰(宗教・伝説など含む)について教えてください。 |
闇と死の神ユークを信仰しておるよ。ユークは肩までの黒髪と青い瞳を持つ黒衣の少年の姿で現される。光の女神ガイリアと対の、命を司る二神と呼ばれておるな。司るは闇の安らぎ。故に死者を冒涜する輩を放っておくことは出来んのだ。 |
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9 | 上司・主君などはいますか。どんなひとですか。 |
直属の上司はおらんな。現時点では、ワシがこのエストのユーク分神殿の神殿長じゃからのう。しかし、世界各地の分神殿を統括するのは本神殿だからして、上司は本神殿長のダリス=エバストということになるかの。 |
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10 | 恋人(夫・妻)はいますか。どんなひとですか。 |
二十年以上前に先立たれたでの、今はおらんよ。気の優しい、いつも笑みを絶やさぬ女じゃった。エストで生まれ育った娘でな、『影の神殿』との戦いで両親を亡くして、それでも気丈に年下の弟妹たちを育てておったよ。その芯の強さに惚れたんじゃな(言って照れている) |
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11 | 特殊技能などあれば教えてください。 |
特にないのう。ああ、達筆だとは言われるぞい。それだけは小さい頃からしごかれたからのう。 |
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12 | 体を動かすのは得意ですか。動作は速いほうですか。力は強いですか。 |
かつては神官戦士だったからな、体を動かすことは得意中の得意だったぞ。動作も力もそれなりだったと思うぞ。まあ、今はもう年じゃからの、昔のようにはいかんて。 |
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13 | 書物は読めますか。読むのは好きですか。 |
ワシを馬鹿にしとるのか!? 共通語と北大陸語の読み書きはばっちりじゃ! 神聖語の読み書きもな。書物を読むのは好きじゃが、最近は眼が悪くなってなあ、小さい文字は追えんようになったよ。 |
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14 | 喋るのは好きですか。母国語以外に話せる言葉はありますか。 |
必要とあらば饒舌にもなるぞい。もともと、そんなに自己主張の激しい人間ではないがの。(あちこちからブーイングが) やかましいっ!! ワシはもともと引っ込み思案だったんじゃ!! |
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15 | 行ってみたい所はありますか。それはどんなところですか。 |
そうさな、神殿を出てしばらく、あちこちを旅して回ったが、ついぞ南大陸には足を踏み入れることはなかったからのう、強いてあげるなら南大陸、かの。 しかしまあ、この年では長旅は堪える。夢見るだけにしておくよ。 |
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16 | 好きな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。 |
そうじゃなあ、妻がよく作ってくれた鶏のスープは美味かったな。娘もたまに作ってくれるんじゃが、どうにも味が違ってなあ。あの味は、あいつにしか出せんのだな。 |
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17 | 嫌いな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。 |
鰯の油漬けは苦手じゃな。 |
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18 | 朝起きてまず最初にする事は? |
最近は眠りが浅くてな、日が昇りきらん頃に起きてしまうんじゃ。やることもないので、もう一度寝るがな。エリナが起こしに来るまで二度寝して、それから顔を洗って朝食にありつく。 |
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19 | 夜寝る前に必ずする事は? |
ユークに祈りを捧げるな。 |
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20 | 苦手な人はいますか。どんなひとですか。 |
人の会話を遮って、自分の意見をまくし立てるような輩は好かんの。 |
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21 | 尊敬する人はいますか。どんなひとですか。 |
人ではないが、ユーク神を尊敬しておる。共に戦った仲間たちもな。あとは(周囲をうかがい、小声で)あの小僧も、尊敬に値するじゃろうよ。(再び周囲をうかがってほっと胸を撫で下ろす) |
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22 | 死んでもやりたくない事はありますか。それはどんなことですか。 |
死者を冒涜することじゃな。それをしてしまったら、あの『影の神殿』となんら変わりない。 |
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23 | もし、ひとつだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか。 |
若き日の姿を、エリナや小僧に見せてやりたいのう。あやつら、いくら言っても信じようとせんのだ。ワシは本当に美形だったんじゃぞ!! |
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24 | もし、あなたに子どもが出来たら、どんな子どもにしたいですか。 |
子供はもういるぞい(笑) あいつが生まれた時は、優しい子に育ってくれと願ったな。そしてその通りに成長してくれた。 |
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25 | どのように死にたいと思いますか。 |
そうさな、最後にひとしきり文句を並べ立ててから、すっぱり行きたいの。 |
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26 | あなたの野望は。 |
そんなものはないよ(苦笑) あとはゆるゆると朽ちていくのみじゃ。 |
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27 | 自慢話をおひとつ。 |
青年時代はこう見えても、女にモテモテだったんじゃ! あの小僧など足元にも及ばんかったぞ! (どこからか皮肉めいたツッコミが) やかましい、嘘は言っとらん! ワシは紳士じゃからの、不埒な真似など出来る訳がなかろう! 嗜好の違うお前と数を競っても意味のないことじゃ! |
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28 | 今までで一番恥ずかしかった事は。 |
仲間の目の前である女性に告白して、さらりと振られた時、かの。まったく、あの女と来たら容赦がない……。おかげでしばらく、仲間内の雰囲気がギクシャクしてのう。難儀したもんじゃ。 |
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29 | 今までで一番嬉しかった事は。 |
小僧たちが、無事エストの村に戻ってきた時かのう。この地での『影』との戦いに終止符が打たれた喜び、それをみなで分かち合ったあの瞬間は、忘れられんよ。 |
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30 | 今までで一番ショックだった事は。 |
……あの『巫女』が生きていたと知らされた時じゃな。心臓が凍るかと思ったわい。 |
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31 | 戦争をどう思いますか。 |
多くの魂が失われる、悲しいことじゃよ。死とは決して美しいものではない。名誉の戦死など、嘘っぱちじゃ。ユークを崇めるものの中には、あろうことか死を賛美する者もおってな、そういう輩を見るたびに、胸が痛む。 死は誰の上にも訪れる。命を奪う者は、同時に自らも命を奪われる覚悟をしなければならん。それを忘れてほしくはないな。 |
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32 | 夢はありますか。それは何ですか。 |
エリナの晴れ姿を拝むこと、かのう。それが出来たら、もう未練はないだろうて。ああしかし、できることなら曾孫の顔も拝みたいしのう、ううむ、難しいな。 |
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33 | 信念はありますか。それは何ですか。 |
生涯現役がワシの信条じゃ。 |
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34 | 趣味はありますか。 |
読書と釣りくらいかのう。 |
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35 | あなたの世界に魔法はありますか。魔法についてどう思いますか。 |
魔法? 勿論あるに決まっておる。ただし、使い手はそう多くはない。便利な力だが、決して万能ではない、と仲間の女魔術士は言っておったよ。 |
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36 | 好きな事は何ですか。 |
説教。 ……といのは冗談でだな(ほんとかよ、という野次が)、釣りが好きで、よく近くの湖に行っておるよ。ま、腕の方はからっきしじゃがな。 |
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37 | 嫌いなことは何ですか。 |
繕い物と料理は苦手じゃな。もうそんな機会もなかろうが。あと、実はな……(声を潜めて)高いところが苦手なんじゃ。誰にも言うでないぞ!! |
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38 | 大事なものは何ですか。 |
この村と、そこに生きる者全てじゃ。 |
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39 | 好みのタイプは。 |
しとやかで、笑顔の素敵な女性かのう。妻はまさにそういった人間だったよ。 |
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40 | 異性をオトすコツなどあればご教示ください。 |
誠心誠意接すれば、心は伝わるもんじゃ! 余計な小細工など不要! |
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41 | 異性遍歴などは。 |
先程も言ったが、これでも若い頃は女性にもてたんじゃ。しかし、一所に長く留まることがなかったから、ほとんどがその場限りの付き合いで、きちんと付き合ったことのある女性というと、妻を含めて片手ほどかのう。 |
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42 | これだけは許せないっということはありますか。 |
『影の神殿』などという輩が存在していること自体が許せん。それと同時に、奴らにも力をお貸しになるユーク神の本意を問いたい。 |
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43 | 死ぬまでにやっておきたい事はありますか。
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エリナの結婚式、はさっき言ったな。あとはそうさな……恐らくはもう亡くなっているであろう両親の墓参りに行きたいと思っておるが、中央大陸は遠いからの。恐らく無理じゃろうて。 |
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44 | あなたの世界に竜はいますか。妖精は? それは、どんなものですか。 |
竜はおるぞ。上位精霊と呼ばれていてな、とても偏屈で、人前にではやすやすと出てこないそうな。ワシの仲間の精霊使いは見たことがあると言っておったが。(後ろから甲高い声)んー、なんじゃチビすけ。なに、おぬしのことは忘れておらんぞ。しかし、それは秘密にするんだと、約束したろう?(苦笑) 妖精とは違うが、西大陸に花人と呼ばれる種族がいる。知り合いにも二人ほどいるが、体が小さくて背中に羽根が生えているほかは我らとそう変わりはせんよ。気のいい奴らだったな。 |
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45 | あなたの世界に魔物はいますか。それは、どんなものですか。 |
魔物もおるな。低級の奴らなら、旅の途中に戦ったこともある。なんでも、召還魔術によってこの大地に呼び出されるらしいが、あいつらもほいほいと呼び出されて迷惑しとるんじゃないだろうか。 |
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46 | 雨の日は嫌いですか。その理由は。 |
雨の日は節々が痛むからの、あまり好きではないの。 |
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47 | 忘れられない風景はありますか。 |
かつての戦いの日々。どんなに月日が流れようと、あの光景だけは忘れられん。 |
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48 | 戻りたい場所はありますか。 |
ワシの戻る場所は、ここじゃよ。故郷にはもう、ワシを待つものはいないじゃろうて。 |
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49 | 作者にひとこと。 |
お主、怠けておらんでとっとと続きを書いたらどうじゃ!? |
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50 | 読者にひとこと。 |
老人の戯言に最後まで付き合ってくれて、感謝するぞ。なに、まだまだワシは現役バリバリじゃからの、今後の活躍を期待しておれ! |