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あれこれ質問フォーム

回答編

Q1  ラウルさんに質問です。
 もし、生まれてくる時代と場所を選べるなら、どんな時代の誰の元に生まれてきたかったですか?
 例えば、ダリスさんの実子として生まれてみたかったとか。

A1  そうだなあ……(ちょっと考えて)
 あのくそじじいが本当の父親だったら、なんて考えたことなかったしな。本当のとか、義理のとか、そんなのはどうだってよかったんだ。ただ側にいてくれればよかった。
 ……ただ、もし、本当にもし、そんなことが叶うのなら……父親と母親と、ごく普通の、平凡な家で暮らして、ごく当たり前の子供時代を過ごしたい、かな。それでも、今度はそんな平凡な暮らしに飽き飽きして出て行っちまうんだろうけど(苦笑)
(回答者・ラウル=エバスト)


Q2 ファーンの時間表現について
 6×4で24時間、一刻=1時間とのことですが、現実では一刻=2時間(春分・秋分時)ですよね。
 ○の一刻・二刻という言い回しは好きなのですが、正直読んでいて混乱します。
 何故わざわざ現実と変えてあるのですか?

A2  初期段階ではごく普通に「一時間」とか「一秒」という表現を使っていたのですが、現実・現代の時間表現ではなくこの世界独特の表現方法が欲しくて、色々試行錯誤したのですがいいアイディアが思いつかず……。結局、まず各刻限を「●●の○刻」と呼ぶ現在の形を思いつき、それに伴い一時間を一刻と表現することになりました。
 現実の「一刻=二時間」ではなく「一刻=一時間」になっているのは、ただ単純にこれを決めた時点で私が「一刻=一時間」だと思い込んでいたせいでございます(^_^;) それでずっと書いてきたので今更直すのもなあ、というのともう一つ、現代人の性(さが)でしょうか、物事を一時間単位の区切りで考える癖があって、二時間で一括りだとどうにもしっくりこないというか、書きにくいというのがありまして……。結局、そのまま押し通すことにしました。別の世界のお話、ということで何卒ご容赦下さい。


Q3 ソードワールドとの関係について
 「神の声を聞く→神聖魔法が使えるようになる」というシステムや、魔法王国の遺跡と冒険者の関係など、ファーンの設定にはソードワールドとの類似が多く見られます。コールゴッドなんてそのまんまですし。
 世界設定を作るとき、意識して流用したりしていたのですか?
 賞に応募する小説にそれは拙いと思うのですが……。

A3  もともと、私は色々なものに影響されやすいので、その時読んでいた本や見ていた映画、聞いていた音楽やプレイしていたゲームなどが作品傾向に如実に現れます。
 私が初めて出会ったT-RPGがソード・ワールドということもあって、世界構築に多大なる影響を受けていることは否めません。が、「意識して流用した」つもりはありません。

 ソード・ワールドだけではなく、私がこれまでに接したありとあらゆるファンタジーのエキスを凝縮して、ろ過して、新たな材料を加えたり味を調えたりして出来上がったのが「幻想世界ファーン」です。地球と似ていようがフォーセリアと似ていようが中つ国と似ていようが、あれが私の世界です。
 もしあの時「未来の卵」が賞の応募に間に合っていたとして、「既存作品の設定の流用であるから没」と言われたとしても、すでに私の中でしっかりと息づいてしまった世界を変えようとは思わなかったと思いますし、今も思いません。

 神の声を聞く→神聖魔法が使える、という公式や魔法王国の遺跡、冒険者などに関しても、フォーセリア(ソード・ワールドやロードス島の世界)に限ったことではないと思いますし、そもこの「ファーン」は根底が実はSFもどきだったりするので、特に神々に関する辺りは色々裏設定などもありまして、そこら辺も含めるとまた、違った見方など出来るのではないかと(って、その辺りの裏設定がなかなか表に出てこないんですが。てか表に出てきたら裏設定って言わないのか・汗)。
 ま、各種設定が「ゲーム的」であることは否定しませんが(^^ゞ ソード・ワールドやロードス、ガープスで育った世代ですので、指輪物語やD&Dなどで育った世代とはまたファンタジー観も違っているのではないかと。

 ちなみにご指摘のコールゴッド(神の召喚)に関しては、フォーセリアのそれが成功しても失敗しても術者の魂消滅なのに対し、ファーンのそれは「管理者の強制介入」というイメージなので、作中では"神を宿す"と表現していますが、どちらかというと"神様を個人的にこき使う対価として魂を支払う"という感じです。なので状況に応じて対価にも割引があって(笑)、ゲルクの場合はキャラクターロストせずに神官としての能力を失うだけで済んだ、ということで。


Q4  リファさんに質問です。
 勇者『ファーン』だった時と違って、なぜ今は敬語で話しているのですか? アヴィー達と一緒にいた頃、自分が勇者だったことは知っていましたか? 過去に恋愛経歴などはありますか?
 それからこれは作者さんに質問なんですが、リファを主人公にした物語、いつ頃拝見できますか?

A4  おや、私に質問ですか? それでは答えさせていただきますが、ネタばれ気味なので、以下反転させていただきますね。

 
 リファとしての私は『勇者』の肉体と、そして魂の半分で構成されています。勇者が人として地上で生きることを望んだ時、その記憶と力は厳重に封印されました。その時点で『勇者』としてある程度調整されていた人格設定も一緒に凍結されてしまったようです。
 その後、輪廻の輪に加わった片割れは普通に何も知らない赤ん坊として生まれて、そこから育っていったわけですが、不幸な事故により地上に落とされた私にはちゃんと肉体があったわけで、ただの記憶喪失の人、のような状態になってしまい……。
 その時点でいわば「デフォルト」の状態だった私は、基本の人格設定のまま敬語で話すようになりました。それがすっかり定着してしまって、色々ありましたが今更グレるわけにも行かずにこのような穏やか路線で突っ走らせていただいている次第です。

 また、アヴィー達と一緒にいた頃は、まだ自分が勇者であるという認識はありませんでした。ただ、「普通とはちょっと違う」「不老不死」ということは自覚していましたが(^^ゞ

 あとは、ええと恋愛経歴ですか? かつて地上に落とされた直後の私を拾ってくれた少女リーナを愛してはいましたが、お互い思いをきちんと伝えないうちに離れ離れになってしまって……。それから、男女問わず色々お付き合いしましたが、心から愛していた、と言えるのは彼女だけです。

 さて、あとは作者に答えてもらいましょうね(にっこり)
(回答者・リファ)


 seedsは1000ポイントのダメージを受けた!(笑)

 も、申し訳ありません(平身低頭) 一番最初に思いついたにも関わらず、これに関してはなかなか話が練れなくてですねえ……。かれこれ十年以上も寝かしっぱなしなんです(>_<)
 色々な作品で小出しにはしているんですが、どうにもまとめられなくて……。むしろまとめずにこのまま謎の人でいてくれた方がいいのかも……

リファ「冗談じゃありませんよ。生み出した以上、ちゃんと責任は取っていただかねば。このままでは『私怨で一国を滅ぼした悪の魔法使い』で終わっちゃうじゃないですか」

 ……すいません、頑張りますm(__)m

 これに関しては、一番大切に思っているお話なので、ゆっくりじっくり練っていければと思っています。何分遅筆なもので、長らくお待たせすることになると思いますが、気長にお待ちいただけますでしょうか(^^ゞ


Q5  ズバリ聞きますが、エスト村の税制って、どうなってるんでしょうか?
 ぶっちゃけ辺境の鄙びた農村(失礼)なわけで、現金収入なんてろくにないと思うんですよね。ほぼ自給自足というか。
 そんな中でも、酒場に行く金があったり、ラウルさんに払う金があったり。
 中世日本の田舎村を考えている自分がバカなのか、それともルーンの遺産で貨幣経済が浸透しているのか。
 外出時には鍵をかけるという描写があるので、北大陸もしくはファーンでは貨幣経済が浸透していて、その影響で防犯意識もあるのではないかとは思っているんですが。
 少なくとも日本の農村では、少し前までは「ボーハン?そりゃあ、食えるモンかいのぅ?」という状況だったわけですし。
 3年ばかり気になっていますので、回答して頂ければありがたいです。



A5  ズバリお答えしますと、まず税制に関しては税金というより年貢を納めています。金銭ではなく物納です。あとは余剰生産物を出入りの商人に買い取ってもらったり市場を開いたりして収入を得ています。
 そもそも、今はすっかり寂れてしまいましたが、エストは元々冒険者が興した村ですから、近隣の村にはない「雑貨屋」や「鍛冶屋」などもありますし、今でも冒険者がたまに訪れるために宿屋が商売として成立していたりして、他の農村よりは貨幣経済が浸透しているのではないかと。
 また、第一線を退いて隠居生活を送っている元冒険者も結構いまして、彼らはかつて稼いだ金をそこそこ溜め込んでいると思われます(笑)
 ちなみに、村で鍵がかかる家は村長宅と『見果てぬ希望亭』、教会とラウルの住む小屋だけです。ラウルの小屋に関しては、かつてあの家で暮らしていた老精霊使いが、しつこくやってくる依頼に辟易して居留守を使うためにつけた代物だったりします(笑)
 なので防犯意識に関しては、それこそ「そりゃあ食えるモンかいのぅ?」という状況だと思いますが(^^ゞ
 とはいえ元冒険者だらけの、あまつさえ盗賊ギルド長が鎮座する村に忍び入ろうという泥棒はシリンくらいのものだと思います(笑)

 蛇足ながら、貨幣制度に関しては、この「未来の卵」より250年ほど昔に中央大陸を統一し、その後も大陸全土を手中に収めているラルス帝国の発行している貨幣がありまして、これが他の大陸でも流通していることになっています。
 ぶっちゃけ、最初はゲームとして設定していたので、各国ごとに貨幣制度が違うと両替が面倒だな(^_^;) とこういう設定にしたのですが、勿論各地でも独自の貨幣制度があります。その中でも帝国の通貨は信頼性が高いので、大抵のところで両替が可能、もしくは両替しなくてもそのまま使える、とそんな感じなのではないでしょうか。


Q6 またリファさんにお答えして頂けますでしょうか。
ええと、まずはラウルさんに言っていた『誰かに頼まれないと力がふるえない』という契約は、誰とどういった経緯で交わしたものですか?
不老不死ですから、食事や睡眠を取らなくても生きていけますか?
普段の生活費、というか路銀はどうやって調達していますか?
全部で何種類くらいの言葉を習得していますか?
半分だけの魂が原因して、何か日常生活に影響をもたらす事はありますか? 今現在もう半分の魂はどこにいるのでしょう?
今、親しい友人と呼べる方はいますか?
「月に捧ぐ歌」に登場する予定はありますか?


Q6  再びのご質問、ありがとうございます。では一つずつ答えさせていただきますね。
 まず、『誰かに頼まれないと力が揮えない』という契約は誰とどういった経緯で交わしたものかというご質問ですが、申し訳ありませんが、これはネタばれになりますので回答を控えさせていただきたい、と作者が申しております。ということはそのうち、どこかで出てくるはずですから、気長に待っていただけますか。
 食事や睡眠は、とらなくても支障ありません。一応食欲や睡眠欲はありますが、意思の力で抑制できる程度にしか存在しないんです。でも、食べる楽しみも眠る楽しみもない日々なんてつまらないでしょう? (苦笑) ということで、よほど特別な事情がない限りは普通に食事もしますし夜は眠ります。
 普段の生活費ですか? 旅をしている時は他の冒険者と同じく、厄介事を解決して報酬を得たり、または魔術士の学校や協会で臨時講師をしたりして稼いでいますよ。現在は『北の塔』でお目付け役のような仕事をしていますので、塔からきちんとお給料を頂いています。
 言語の習得に関しては、五大陸語に各種族の固有言語、魔術用語に精霊語、神聖語と、ほとんどの言語を習得しています。長い間旅をしていましたからね、覚える機会も習得する時間も存分にありましたので(^^ゞ
 魂が半分の状態であることで、日常生活に支障をきたすことは特にありません。ただ、もう半分が近くにいると、共鳴というんでしょうか、何か不思議な感じを覚えることがあって、自分が勇者の魂の片割れであることを知らなかった時は、その共鳴の理由が分からなくて少々不気味でした。
 現在のもう一つの魂の所在については、分かりませんとしか答えようがありませんね。近くに来れば共鳴するので分かるんですが、世界は広いのでそうそうすれ違うこともないんですよ。もっとも、出会ったところで向こうはこちらを知りませんから、何をするわけでもありませんしね。
 あとは、ええと、親しい友人と呼べる方、ですか。現在ではそうですね、皆さんの知っている人間ですと、アルとユラの魔女姉妹は親しい友人、と呼んでもいいんでしょうか。向こうが嫌がりそうですけど(^^ゞ あと、実は『北の塔』のもう一人の賢人である老魔術士も、彼がまだ見習い魔術士だった頃からの友人です。その縁で今、塔にご厄介になってるわけです。
 「月に捧ぐ歌」への出演依頼は今のところ来ていません。もともと舞台がローラ国ですからね、『北の塔』はお隣のライラ国にありますし、「月に〜」でキャラも増えたので、よほど必要に迫られないと出て行けない気がします(笑)
 ええと、私に対する質問はこれで終わりですね。ありがとうございました。

(回答者・リファ)


Q7 神々の皆さんに質問です。
リファがルーンを滅ぼしたとき、どういう反応を示しましたか?



A7  じゃ、代表して僕、ユークが答えようか。
「うわー、やっちゃったよアイツ」
 が正直なところだったね。
 ま、魔法大国ルーンの魔法至上主義は僕らの中でも懸案事項だったし、近々何らかの措置を取らなくちゃって言ってた矢先だったからね。
 しかし、力の封印が解けかかるほどに強い思いを抱くとは思ってもいなかったから、正直驚いた。慌てて封印し直したけど、完全に解けてたらルーンだけじゃ済まなかったよ。
 どういう対応をしたか、というと、「リファ」に関しては綻びかけた封印をやり直しただけで後は何も。ルーン崩壊の方は、あまりにあっという間の出来事だったから、間に合わなかったんだよね。
 というか、僕らも力を振るうのにある程度の制限をされていて、民から望まれない限りはそうそう介入できないわけ。で、ルーンは魔法至上主義が行き過ぎて神殿すら弾圧を受けてたし、そもそも人々の神に対する信仰心が薄くてね。未曾有の大惨事に神にすがる人もあまりいなかったから、何かしようにも出来なかった、というのが正しいかな。

(回答者・ユーク神)


Q8 「Farn Saga」は何故連載休止なのでしょうか。


A8 大体の話の流れは出来上がっているのですが、細部でつまって止まってますm(__)m
実は、このFarn Sagaはseedsが漫研所属時に、部誌に連載していた漫画でした。しかし遅筆が祟って卒業までに完結できず、現在の第三章が終わったところで遠い未来に切り替わって、リファがどこかの村の子供たちに「……というのが伝説の真実」みたいな話をしているところで完、という打ち切りのような終わり方をしていました(^_^;)
 というわけで、そこまでは詳細なプロットがあったので小説に起こすのは楽だったんですが、その先が……(>_<)
 このFarn Sagaは私自身、かなり気に入っているお話ですので、いずれ再び連載を再開したいと思っています。いつになるか分かりませんが、気長にお待ちいただけると嬉しいです。


Q9 アルメイアさんとユリシエラさんに質問です。
姉妹なので喧嘩をすることがあると思います。普段は、どんな事をめぐって喧嘩をしますか? どちらから謝ることが多いですか?


A9 アル「そうねえ、朝起こしてくれなかったとか、嫌いなおかず出したとか、歩くのが遅いとか、いろんなことで喧嘩してるわよねぇ」
ユラ「そうですわねえ。でも、こうして列挙してみますと、まるで子供の喧嘩ですわねぇ。お恥ずかしい限りですわ。ちなみに、もっぱらアルがごねて私が謝る形で終息しますわね」
アル「魔術の実験とか研究に関して、意見が衝突することもしばしばあるけど、それは喧嘩とは呼べないしね」
ユラ「基本的には仲良しなんですのよ(にっこり)」

(回答者・アルメイア&ユリシエラ)


Q10 ラウルさんに質問です。
もし、本当のご両親が見つかったら、どうしますか?
会いに行きますか?


A10 本当の両親ねえ、会ってみたいような気もするけど、会ってどうするんだって気もするしな。
恨み言を言う気はないが、他に何を話せばいいのかも分からないし。
遠くからそっと顔を見る、その程度でいいかな。
親はあいつ一人で十分だ。

(回答者・ラウル=エバスト)

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