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あとがき
 『松和荘のマドンナ』こと文さんの過去を繙くお話でございました。
 随分前から温めていた過去編なのですが、どの切り口で書こうかずっと迷っていたところ、主催している創作サークル「空想工房」の会誌「カケラ Vol.05」のお題(幽霊)とジャンル(和風幻想譚)に後押しされて、何とか形にすることが出来 ました。
 夏と冬、現在と過去、コミカルとシリアスの対比を味わっていただけたら幸いです。

 ちなみにタイトルの「松落葉」は初夏の季語で、松は春先に「松の芯」と呼ばれる新芽を出し、新しい葉を出した後に、古い葉を落葉させるそうです。
 タイトルに迷ってあれこれ検索していた時に、偶然見つけた言葉なのですが、松和荘に変化が訪れているさまを示すのに、これ以上ない言葉だと思いました。
2021.01.17

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