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登場人物紹介

ユージーン・アル・ファルド

…《ユージーン骨董店》のぐうたら店主。枯草のような風合いの金髪と深緑の瞳を持つエルフ族の男性。「長身」「美形」「博識」といった一般的なエルフの特徴は備えているものの、細かいことに拘らない性格のためか、常に「いい加減な服装」「無精髭」「ざんばらな髪」という風体で、「怠惰な美おっさんエルフ」という残念な称号を得ている。
 エルフ族の中でも飛び抜けて長命な《古の森人(エルダーエルフ)》であり、正確な年齢は不明だが、二百歳を超えていることは確からしい。(それでも本人いわく「一族の中では若い方」とのこと)


《鴎》のオルト

…翼人の郵便配達員。一年ほど前から十二番街の《黄昏通り》を担当している。鴎の翼を持ち、一番街の本局から十二番街の最奥にある骨董店まで、ものの十数分で翔け抜ける。
 面倒見のいい性格で、困っている者を見かけると放っておけず、ついつい世話を焼いてしまうお人好し。
 一番街にある寮で暮らしているが、昼休みと仕事帰りに骨董店へ顔を出して、店主らの食事の面倒を見ている。


《魔導人形》

…骨董店宛ての荷物に入っていた少女。自身を《魔導人形》と称している。銀色の長い髪と紫色の瞳が美しい、見た目は十代中頃の華奢な少女(自称・永遠の十四歳)。すったもんだの末、骨董店の《看板娘》に納まった。通称はリリル・マリル。


《ねじれ角》のカペラ

…一番街郵便局の局長を務める山羊の獣人。徹底した実力主義。かつては敏腕配達員として名を馳せていた。


《燕》のジャック

…翼人の郵便配達員。オルトの同僚。趣味はナンパと公言して憚らない、本局きっての女好き。十二番街の出身で、ユージーンとも面識がある。


《果ての塔》の賢者

…《世界の果て》にそびえる《塔》に引きこもっている謎の賢者。灰色の長衣がトレードマークで《灰色の魔術師》の異名を持つ。ユージーンとは古い付き合い。


パン屋の髭親父

…十二番街の片隅にあるパン屋の店主。髭面がトレードマーク。全然出てこないけど本名はラルゴ。


《洞》の大婆

…十二番街の外れ、古木の洞に住む占い師の老婆。水晶玉を使った失せ物が探しが得意。ユージーンに次ぐ古株で、十二番街の生き字引。


『小夜啼鳥』のマスター

…一番街にある樹上喫茶『小夜啼鳥』の店主。初老の翼人。一本に結ばれた白髪混じりの髪と色眼鏡がトレードマーク。胡散臭い身なりだが、お茶を淹れさせたら右に出る者はいないと評判で、菓子作りの腕も確か。


レイヴン=クロウ

…夜間便専門の郵便配達員。有翼人の中でも体格の大きい《ツバサビト》で、鴉の翼と脚を持つ。


ユーディス・ウィンド=ラセット

…一番街郵便局で窓口業務を担当している兎の獣人。明るい茶色の毛並みと長い耳がトレードマーク。文房具好きが高じて、オリジナル商品の開発を任されるまでに。散歩が趣味で、休みの日は遠くの街区まで足を延ばすことも。


ユリシーズ・O=ダジール

…一番街にある小さな出版社「幻燈書房」の編集者。ガイドブック「《世界樹の街》の歩き方」をほぼ一人で取材・執筆・編集している。


ルカ

…五番街の菓子店《オ・ルカ》の店主。火竜の血を受け継ぐ竜人だが、血が薄いため見た目は人間寄り。火の精霊術を得意としている。


ミナギ

…九番街に暮らす航空便パイロット。オルトとは顔見知りで、集荷の際に顔を合わせればどつきあう仲。いつか自分が設計した飛行機で空を飛ぶのが夢。


ノーマ

…三番街に住むファッションデザイナー。人観察が趣味で、窓越しに外を眺めるのが好き。時々、通行人を問答無用で店に連れ込んで着せ替え人形にする悪い癖がある。先日の被害者は骨董店の看板娘。




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