〜あとがき〜

 「眠れる森の姫」、お楽しみいただけましたでしょうか?
 この「Farn Wrold Storles」は実際に行われたセッションを下敷きに、新たに組み直した小説です。冒険者一行には一人ひとり生身のプレイヤーが存在し、彼らの紡いだ台詞、行動もほぼ忠実に再現してあります。(小説として成立させるために、かなり台詞を足してはおりますが、ほとんど引いてません)
 このキャンペーンはプレイヤー入れ替え制を導入しており、このお話の中で二名ほど出てこないのはプレイヤーが当日欠席したためです(^^ゞ キャンペーンが続いていけば、いずれ登場の機会もあると思います。
 プレイヤーがいるということは、当然GMの予想(や思惑)というものは度々覆されたりするわけで、犬鬼の小部屋をいきなりスルーされた時はどうしようかと思ったり、ダイスが揮わずにシェリーばっかり痛い目にあっていたり、他のキャラクターよりもレベルが高いはずのダリス(彼はNPCとしてGMが管理)が登攀に失敗したり落とし穴に落ちたり(笑) とまあ、楽しいセッションだったことを覚えています。

 さて、このオリジナルT−RPGを行うにあたり、私がひそかに心がけていることが一つ。それは「いかに「でんたま」とリンクさせるか」だったりします(笑) 今回のお話では若き日のダリス=エバストが登場していますが、これも実は後々「でんたま」に反映されていく予定です(^^ゞ (とはいえ、プレイヤーは「でんたま」を知らないので(^_^;) ほとんど私の自己満足だったりしますが)

 辺境の村に蔓延する奇病、その特効薬を取りに行くという分かりやすいシナリオでしたが、そこには森人独自の風習に関わる秘密が隠されていた……。この「秘密」部分は森人という種族の詳細を決めた時から暖めていた設定ですが、ここにきてようやく日の目を見ることが出来ました。
 このほかにも、まだまだ公になっていない設定が山ほどあります。それらを小出しにしながら、これからも幻想世界ファーンの歴史を綴っていけたら、と思います。
2005.12.03 seeds