街案内:一番街 - 3/3

番外編:街の外を歩こう

 一番街《ユグドラシルタウン》はアルステラ大陸の最西端、《世界の果て》と呼ばれる断崖絶壁の上に作られた街です。
 《世界の果て》の向こうは果てしない海が広がっていると言われていますが、崖下は霧に覆われ、海面を確認することはできません。
 街周辺は丘陵地帯で、街道はいくつもの丘を越えて伸びています。
 一番近い村は馬車で半日ほどの距離にあり、街で市が立つ日には村人達が新鮮な野菜や卵、牛乳などを売りにやってきます。

周辺の名所① クロノ砦

 崖沿いにある砦跡です。いつの頃のものかははっきりしていませんが、今でも塔や石壁の一部が残っています。街中にある《白夜城》の建築様式に似ていることから、何らかの関係があるのでは、とも言われています。

周辺の名所② 青の丘

 春先から初夏にかけて、丘陵地帯は色とりどりの花で埋め尽くされますが、その中でたった一つだけ、真っ青に染まる丘があります。『星空草』と呼ばれる青い花の群生地となっているその丘は、季節限定の観光スポットとしてひそかな人気を呼んでいます。
 また、『星空草』はよい染料になるため、染物職人達は丘が青く染まる日を心待ちにしています。

周辺の名所③ 石神殿

 丘陵地帯の外れにある巨石群です。神殿と呼ばれてはいますが、それが本当に神殿跡なのかどうかは分かっていません。かつて、この辺りに暮らしていた巨人族が、何らかの儀式を執り行っていた場所なのではないかとも言われています。

Column:黄昏の巨人

…かつて、このあたり一帯は『黄昏』と呼ばれる巨人達の暮らす土地だったという伝承が残っています。しかし、数百年前の『大災厄』を機に、彼らは新天地を求めて旅立ったと言われています。

     幻燈書房発行『《世界樹の街》の歩き方 ~一番街編~』より抜粋