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COMITIA98企画本「月下点」小説版、お楽しみいただけましたでしょうか？ 　今回の企画、発端は「MT Road」さんがCOMITIA98の合体サークルを募集されていたことでした。 　私は普段、一人でサークル運営をしているので、売り子さんが確保できない時は所用でスペースを離れるたびに店を畳まなければならず、折角いらしてくださったお客様にご迷惑をおかけすることも多々ありました。 　ですので、今回の合体サークル募集を見て、一も二もなく飛びつきました(笑) 　美矢さんに快諾いただき、無事申込書も出すことができたので、「折角の合体サークルなので、企画でもやりませんか？」と話を持ちかけたのは私です(^^ゞ 　『一人でサークル運営をしている』ということは、本を作るにあたり誰にも意見を求めることができない、ということでもあります。一人で悩んで一人で決めて、結果的に満足いかない出来になることも……。その点、今回の企画はまず内容の段階から二人で意見を出し合って、その中から新しいアイディアが生まれたり、自分一人では思いつかないやり方を見出したりと、本当に目から鱗の毎日でした！ 　しかし、私は小説、美矢さんは漫画と、描く内容にも手法にも違いがある上、何よりプロットさえ立ててしまえば、そのあとはテキストをがーっと打ち込めばいい私に比べ、ラフから下描きを経て線入れに入り……と格段に作業量の多い美矢さんにはご負担も多かったことと思います。思いつきで企画を投げかけてしまって、ご面倒をおかけしてしまったとひたすらに恐縮する日々でございました。 　ちなみに、中扉画像は私めが作成させていただきました。（満月の写真は「写真素材　足成」 さんよりお借りしました）ラフを頂いていたのに再現度が低くて申し訳ない……。私の持てる技術とセンスで精いっぱい作りましたがいかがでしょうか(^_^;) 　何はともあれ、こうして企画本「月下点」を無事、世に送り出すことができたこと、大変嬉しく思います。 　ファンタジーとＳＦ、普段は交わるはずのない世界が繋がって、新たに紡ぎだされた物語。この作品が、普段は馴染みのないジャンルへの小さな架け橋となれたら幸いです。

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