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動乱の幕開け

シュトゥルム公国、宣戦布告

 ファーン復活暦七〇四年三の月一日、シュトゥルム公国は、領土拡大と食糧確保を目的として、

シールズ神聖国に対する宣戦布告を行った。

 これに対しシールズは自国の警備隊である『風の翼』隊や冒険者ギルドで募った傭兵隊による

国境警備の強化を図りつつ、守りの体制を固める。

 三の月十四日、セルシアス砦においてシュトゥルム公国進行部隊第一陣と開戦。同日、第二陣が

風の森より襲来。シールズ混合部隊に加え,風の森に住まう森人の部族の協力を得て戦いを続ける。

 十七日にはモルダ川上流より進行部隊第三陣が進軍。ファルト穀倉地帯を占拠し、ミリフ村に駐留

して食糧の本国への輸送を開始する。また、空人の国ミューラーと同盟を結び、空人傭兵部隊が対

シールズ戦に参戦する。

 シールズ側は、シュトゥルムの戦力を国内に引き込み、手薄になったシュトゥルムを海上より攻める

「ツヴェト・サガータ作戦」を立案。ヴィスタ港に場所を移した海上警備隊から選抜された船団が、

四の月一日にヴィスタを出発する。

 一方、シールズ、シュトゥルムともに国内で『黒き炎』が暗躍を開始。戦線でも、夢魔法による戦意

喪失者や謎の死者が続出し始め、戦士達の不安感を募らせていく。



大陸統一武闘大会の夢

  大陸統一武闘大会の開催を望むウェイシャンローティ国のジョフロア国王によって、シールズへ

民兵団の派遣が決定される。民兵団に先立って国王がシールズへ出立。しかし、血気はやる若者ら

が先行 し、国境の町コーレルで死傷事件を引き起こす。

 その不始末の責任を取るため、ジョフロアはシールズに留まって事件を起こした犯人を捕らえる。

 一方、国内では邪教集団『黒き炎』が新たな指導者を得、勢力を増大させていく。



帝国の残党と革命の勇士

 革命の英雄、銀王ユーリスの暗殺と帝政の復活を画策する帝国の残党により、暗殺されようとした

ユーリスを庇い、ユーク侍祭ゼーラ=フェネスが毒殺される。残党の動きが活発になったことを受けて、

革命五英雄が再集結。そんな中、シュトゥルムとシールズの戦いをとめるべく、和平を呼びかけるため

銀王らはシールズへと出発。

 銀王不在の国内では、クルス旧市街に『黒き炎』が出現し、布教活動を開始。国内に、銀王不在に

対する不安が静かに広がっていく…。
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