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黒の饗宴

黒き森の部族

 森人のみで構成された黒き森の部族。シュトゥルムの独立以前からこの地に存在する部『黒き炎』の

一派で、長い時をシュトゥルムの闇に潜み、混沌の世の中を作り出すべく暗躍していた。

 族長である黒き森フランメの村のダナティアは、一族とともにシュトゥルムの傭兵部隊に潜入し、内部

から戦闘を操作せんと試みる。その後、ギュンター公王の従弟であるアベルに接触。自国の兵が

シールズ神聖国内で不逞行為を働いたことに対する謝罪のため出立し、公王不在となったシュトゥルム

公国を、アベルを傀儡として掌握せんとした。



黒き炎と大地の民

  北大陸よりやってきた銀髪の導師、タニア。それまでひっそりと活動していた『黒き炎』は、彼女の働き

により一気に勢力を増大させていった。

 また、ウェイシャンローティの先住民族である『大地の民』を煽動し、北方地域の独立の気鋭を高めて

いく。

 その過程には、盲目の準導師メリッサの、闇に徹しきれない優しさとの葛藤、実の姉への愛の炎を

燻らせ、炎の女神の怒りをかって『黒き炎』に入信したジョルディー術師と、彼の姉でありパリー分神殿の

長をつとめるネリカとの対立など様々な出来事があった。



黒き翼の舞い降りる聖都

 風の女神が守護するシールズにも、『黒き炎』が密かに燻っていた。黒き翼の導師ファリスは邪竜復活を

果たさんがため、人々を混沌へと陥れるためシュトゥルムとの戦いに手を加え、互いの憎しみを増強させん

とし、また術を使って人々の夢に入り込み、深層から心を侵食していく。

 また、邪竜復活の儀式に必要である「鍵」を巫女王セレンディアとし、彼女執拗に狙う。

 対するケルナ本神殿や冒険者ギルド、盗賊ギルドは『黒き炎』を殲滅せんと戦いの日々を繰り返した。


影の神殿

 港町デーンにやってきたユーク司祭の少女、クルツ。彼女の真の目的は、この大陸にあるという死者

蘇生の秘儀が記された「ゾーンの書」。

 彼女こそは『影の神殿』と呼ばれる闇ユーク高司祭だった。魔女帝ルシエラを復活させようと目論む

彼女は、死者の完全復活のために必要な知識と材料を求め、闇から闇へと動き回る。


ヴェストア帝国の夢

 マースヴァルト共和国に未だ残る戦いの傷跡。首都の片隅、クルス旧市街にて戦争孤児の暮らす

孤児院を切り盛りする黒髪の女性、アール。彼女の唱える祈りの言葉は心の傷の癒えぬ人々に深く

浸透し、そして着実に信望者を増やしていった。

 ヴェストア帝国の時代よりこの地の闇に燻り続ける『黒き炎』。彼らはかつて、その力を帝国の見え

ざる刃として振るっていた。 アール導師率いる『黒き炎』の活動が本格化したのは、銀王が平和の

使者として出立した以降から。クルス旧市街一体を占拠して活動拠点とし、『黒き炎』の布教活動と

邪教という誤認識による迫害に対する抗議行動を繰り返していく。その影で術により銀王不在の不安感

を募らせ、また、銀王に密かな思いを抱く、円卓会議の代表であるアレナ=リノの心を術により追い詰める。

結果アレナは精霊力を暴走させ、王城ハインマイティは崩壊し、彼女も命を落とす事となる。

 一方、共和国樹立後の残党一掃から辛くも逃げおおせたオルス伯爵は、銀王を倒し帝政を復活させる

べく『黒き炎』に協力を要請。また魔女帝の側近であった召還魔術師ノーイの腹違いの弟であるルーイを

仲間に加え銀王殺害を目論むが、そのルーイに組織を乗っ取られ、銀王の留守を預かる元革命五英雄

ディオらによって捕らえられる。



魔女帝の儚い夢

 王城ハインマイティ崩壊後、その地下室で密かに時を待っていた「魔女帝の戦乙女」プリマヴェーラが

覚醒。製作時の設定により、魔女帝の仇を討つ為、行動を開始する。偶然にも、魔女帝の仇である

五英雄ディオのもとで修行する少女サーシャに拾われれ、ディオとまみえたプリマヴェーラはその場で

魔術戦を展開するも、ディオの放った転移魔法によって町外れに飛ばされる。

 そして彼女はオルス伯爵を見限ってディオらの追撃から逃げおおせた召還魔術士ルーイに拾われ、

共同戦線を張ることとなる。
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