混沌の月夜 |
五の月十四日。禍々しき赤き月のもと、首都マースヴァルトに悪夢の刻がやってくる。 魔術によって生み出された人形兵士の大群、魔族、死霊が時をほぼ同じくしてマースヴァルトに襲来し 、破壊と悲劇とを生み出した。 逃げ惑う人々は、人形兵士と共に町を闊歩する少女や、生ける屍たちを 率いて歩く人物を目撃している。 この悪夢の襲来により、元五英雄のドナ=ロータス他、多くのものが命を落とした。 |
和平交渉 |
五の月十五日、シールズ神聖国のカーヤの村にて行われた和平会談において、シールズ神聖国と シュトゥルム公国との間に和平が結ばれた。 会談に漕ぎ着けるまで、また会談中も『黒き炎』による妨害があったが、無事和平は締結された。 |
王城炎上 |
シールズとの会談を終えて帰国したギュンター公王と、公王不在の間に第四代公王として即位した アベルとの話し合いが五の月三十日に行われるが、交渉は決裂。ギュンター配下の兵士達が王城に 突入し、アベル配下の兵士達と戦闘となるが、アベルの指示のもと往生に仕掛けられていた火薬が爆発。 崩れ行く王城とともに、アベルは散った。側近として最期まで傍にいた黒き炎の少女と共に…。 |
希望の地 |
ウェイシャンローティ国からの独立を願う大地の民。彼らは北方地域に集結し、その地をリシャンダール と名付けて結束を固めていく。その中心には、『黒き炎』の準導師メリッサの姿があった。 大地の民と共に暮らし、彼らに『黒き炎』の教えを伝える彼女。いつしか黒き竜神の信仰は形を変え、 彼らに浸透していく。 そのメリッサを導師へと昇格させた 導師タニア。彼女はメリッサらと別れを告げ、国王ジョフロアを打ち 倒すべく、少数の仲間とともに五の月三十日未明、王城を目指す。 |
黒き炎の悲願 |
邪竜復活。『黒き炎』の永年の悲願である復活の儀式の準備が、聖都シールズディーンにて進められて いた。 黒き翼の導師ファリスは、巫女王セレンディアへの淡い恋心を抱くケルナ本神殿の副神殿長レイを術にて 仲間に引き入れ、精神的にセレンディアらを追い詰める。 シュトゥルムよりやってきた金髪の導師ダ ナティアは、精霊の森にて奪取せんとした『封印球』を宿した少年 カイを攫い、その封印球の力を儀式に利用せんと試みる。 二つの『黒き炎』が力を合わせて行わんとする邪竜復活の儀。巫女王率いるケルナ本神殿や冒険者ギルド が必死に阻止せんとするが、六の月三日、邪竜復活の儀式は赤き血で描かれた魔方陣の完成により、開始 される。 巫女王セレンディアはその身に女神ケルナを降臨させ、邪竜と戦う力を得ようとするが失敗。虚ろとなった 巫女王を鍵として、封印球が不の感情を一挙に収束させる。 絶望が聖都に広がり、邪竜が上空を舞う。 しかし。彼らは諦めなかった。ケルナの神官戦士達。傭兵達。そしてシールズに住まう人々。必死の戦いが 続く。そして。 女神ケルナの力が邪竜の動きを封じ、ファリスが、ダナティアが人々の剣の前に倒れ伏す。最期の力で邪竜を その身に宿さんとしたファリス。しかし、人々はそれでも諦めない。 邪竜は滅び、そしてファリスは逝った。ダナティアはいずこかへと消え去り、シールズディーンに新たな朝が やってくる…。 |
帝国との決別 |
死者蘇生の秘儀を収めたデーンの書の術により、魔女帝ルシエラの完全復活を行わんとする影の神殿 高司祭、クルツ。しかし術は不完全に終わり、復活したかに見えたルシエラは儚く闇に消える。 魔女帝の戦乙女プリマヴェーラは、少女サーシャを人質に、ディオらに戦いを挑む。しかし、銀王の代わりに 戦いに参加したシーゼスの心からの言葉にプリマヴェーラの中で、何かが変わった。彼女を止めるために 命を落としかけるシーゼスを救うため、すべての力を解き放つプリマヴェーラとサーシャ。二人の力により、 シーゼスは再び目を覚ます。 ディオを兄の仇と狙う召還魔術士ルーイもディオの力の前に倒れ、ディオがルシエラの子供であるという 衝撃の事実を告げて息を引き取る。 エスカイヤと名を改め、独立宣言を行って共和国側と全面対決を迎えた『黒き炎』は、鉄壁の包囲の前に 次々と戦力を失い、彼らを率いる導師アールもまた、銀王の剣にその身を貫かれて倒れる。 しかし、アールの最期の術により彼女の側近ナリアはいずこかへと逃げ延びる。 |
残り火の一掃 |
シュトゥルムに未だ燻る『黒き炎』の残党を一斉討伐するため、公王ギュンターは討伐隊を編成。 大規模な戦いが行われる。 |