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あとがき
 思えばこの「松和荘」の話を思いついたのは、300字SS「落ち葉の季節」が最初でした。
 思いのほか好評だったので、調子に乗ってリライトしてテキレボアンソロ「和」に出したのが4000字版の「落ち葉の季節」。
 そしてこの「桐崎侑斗の苦悩」は、その前段階の物語として、別名義で書いております漫研OB有志本「Perforce Magazine Classic 4」に寄稿したものです。

 舞台となっている「松和荘」、実はつい最近まで近所にあった賃貸アパートをモデルにしております。(現在は立て壊されて更地になっております)
 実際のアパートは木造二階建てで、和室4.5帖の1Kのみ、バス・トイレ共同という、昔懐かしい感じの建物でした。近所には古くからある大学が多いので、きっと昔は下宿だったんだろうな、などと想像を巡らせているうちに「松和荘」の設定が組み上がっていき、「落ち葉の季節」をきっかけに花開いた次第です。
 また、侑斗が住んでいた大学の寮も、実は近所にモデルとなった学生寮があります。(そちらも老朽化で立て壊されて、現在は超高級マンションに生まれ変わっております)
 もう一つばらしてしまうと、侑斗が駆け込んだ不動産屋は私のバイト先がモデルです(笑) 道端さんも、前までいた社員さんが(外見上の)モデルだったりします(^^ゞ

 身近なものからインスピレーションを得て生み出したこの「松和荘へようこそ!」シリーズ。お気に入りの話なので、これからものんびりと綴っていこうと思います。どうぞお付き合いください。
2018.02.26

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© 2018 seeds/小田島静流