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「36 etude」 33:「終焉の時」
驕れる都が逝く 北の大地を 嘆きの色に染めて 驕れる都が逝く 狂王の哄笑と共に 悲鳴も轟音も 光の奔流に飲み込まれ 終焉の時を迎えた都に ただ独り 立ち尽くす影 かすかな嗚咽が 虚無の野に響く ああ、神々よ かの者の魂が いつか安らぎますよう かの者の悲しみが いつか癒されますよう 罪深き我らの祈りを どうか聞き入れたまえ 波飛沫の向こう 凍れる大地の果て 驕れる都が逝く 人ならざる者の、嘆きと共に (北大陸を脱出する船の上にて、魔法大国ルーン崩壊を詠った詩・詠み人不明)
終☆
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