依頼品の『虹水晶』を探し続けて数ヶ月。
「月虹の根元を探すこった」
腕利きの鉱夫に教えられ、月虹がよく目撃される場所を探した。
虹の根元と思しき場所を掘り返して、なるほど、と膝を打つ。
地中からすう、と夜空に放たれる、色のない光。
「月虹を生む水晶、なのか」
「ノベルバー 2021」 24 月虹
解説
twitter上で行われていた「ノベルバー」という企画に参加させていただいた作品。
月虹は夜にかかる虹のこと。昼間の虹と同じく自然現象ですが、夜の虹は色がはっきりせず、白く見えるそうです。
「虹の根元」とは現実には比喩表現ですが、ファンタジー世界なら虹の根元があってもいいじゃない、ということで。
初出:ノベルバー 2021/2021.12.02
2022.01.06